2012年に端唄を習いはじめました。難しいけどとても面白いです。
三味線をさわったりすること自体が楽しいし、そこから芋づる式にいろいろな世界が広がるのが最高だと思うんですよ。
着物を着る機会も増えるし、端唄を趣味にすると人生が豊かになります。
端唄とは
端唄(はうた)はざっくり言うと、江戸時代のはやり唄です。
小唄やうた沢のもとになったもので、唄いかたは小唄などに比べてあっさりめ、撥をつかって三味線を弾きます。
現在の端唄は江戸時代のものとまったく同じではないらしく、一度盛り下がった端唄を復興したのが根岸登喜子さん。根岸さんはもともと小唄のお師匠さんで、その後端唄に転向されたそうです。
江戸時代は楽譜などなかったそうですが、おかげで楽譜も編纂されています。
現在では流派がいろいろとあり、「報知端唄鑑賞会」のニュースから抜き書きしてみるだけでも、
「青葉、浅井、江戸小歌、笹原、三味線豊臣、新水、千本、富樫、永野、端唄根岸、花季、英、藤本、本條、雅、若宮(五十音順)」
おお、たくさんありますね。
端唄の難しさ
私はピアノを習っていたので音楽関係の習いごとははじめてではありませんでしたが、最初は曲を聴いてもなにがなんだか全然わかりませんでした。
そもそも音程。
こちらはピアノ頭で「ドレミファソラシド」ですが、三味線の弦は唄う人の声に合わせてどんな風にも調弦できます。
その微妙な音程で、
「なんだかよくわからない微妙な節回しが多用される唄」
「唄とまったく別な旋律でありながら微妙に絡み合っている三味線」
が奏でられるさまを想像してください。そうです、なにがなんだか全然わかりません。
端唄の面白さ
西洋音楽が入ってくる前の日本の音楽なんて考えたこともありませんでしたが、少しずつ発見していくのは楽しいものです。
端唄の難しさでもある
「唄とまったく別な旋律でありながら微妙に絡み合っている三味線」
はそのまま面白さでもあり、よくこんな曲を作れるなあとしみじみ思います。
音楽だけでなく、ことばも勉強になります。
「ふさようじ」ってなんだろうと思ったら「はぶらし」だったとか、「しょうぎ」ってなんだろうと思ったら「折りたたみ腰掛け」だったとか。
そういった知識が増えてくると、歌舞伎とか落語とか時代劇がすごく面白くなってくるんですよ!知っていることばや唄が出てきたときのうれしさ。
端唄から世界が広がります
和のお稽古っていいですよ。着物も自分で着られるようになったし、今ではもう日本文化のことが楽しくて楽しくて。
端唄もおすすめだし、私はいつか茶道やおどりもやってみたいです。