一週間ほど石垣島に行ってきました。
はじめてだったんですが、本当に楽園ですね。
あったかいし椰子の木が生えてるし、バナナもパパイヤもなってるし、ごはんもおいしいし、海がきれいだし!
小さな集落に滞在して、めまぐるしい現代社会とは違うリズムの生活を満喫してきたわけですが、旅行中に新たなリゾート開発計画の話を耳にしました。
昔からの文化とコミュニティ
今回泊まったのは「白保」というサンゴ礁で有名な地域だったのですが、たまたま「豊年祭」というお祭りの時期にあたりました。
これは本当に幸運!
地域住民が協力して準備して、それぞれの役割をみんなで一所懸命遂行するという世の中のお祭りの原型が、今日も続いている奇跡。
石垣島で、自然や景色と同じくらいぐっときたのは、こういったコミュニティのつながりの強さであるとか、昔の伝統を保存している集落のよさでした。
リゾート開発計画
そんな白保の集落の北に、リゾートホテルを建設する計画があるみたいなんですよね。
その予定地には下水道が整備されていないので、ホテルで使用した汚水は地下浸透にするそうです。
世界的にも貴重なサンゴ礁の横でそりゃないよ的な計画ですが、サンゴ礁の話を抜きにしても(全く抜きにできないけど)
「こんなに素敵な集落のすぐ近くに、大きなリゾートホテルなんているかなあ」
と疑問に思うのです。
文化と伝統はそれを守ってきた人の財産
観光客がどんどん来れば、昔ながらの暮らしをできるだけ守ってきた地域も、どうしても変わってしまうでしょう。
この土地の人たちが代々伝えてきた文化がもしそれで失われてしまったら、あまりにもったいない。
せっかくだから、こういう素敵な地域は、できるだけ今のままでいてもらったほうがいいんじゃないかなあ。
住んでいる人たちがそれを望んでいるならなおさら。
いくら資本主義だからって、無理やり大きなホテルを建てて、他人が代々力を注いで守ってきた文化と伝統まで消費の対象にしてしまっていいものか。
宿泊先も考えよう
というわけで、これからの旅行では宿泊先の選び方にも注意しようと思います。
大きな都市では大きくて便利なホテルに泊まることもあるけど、小さな町に行くときは、その地域に根ざしたスタイルの場所に泊まるようにしよう。
旅行の終わりには竹富島にも渡って、「この海、この家並み、21世紀の日本でほんとですか」みたいな趣深すぎる楽園だったわけですが、ぶらりと入ったカフェの壁に
「竹富島にこれ以上リゾート開発はいらない」
という旨のポスターが貼ってありました。