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語学力ゼロでフランスに渡ったどさんこが、いかにしてフランス語を学習し、フランス社会を観察し、フランス生活に適応していくかの記録。

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アンヴァリッドと軍事資料館見学:日本の学校は近現代史が手薄すぎる

      2017/01/02

IMG_2596フランスには「1918年11月11日休戦記念日」という祝日があります。第一次世界大戦の戦没者を追悼する日です。

去年の11月11日はアンヴァリッド(Invalides)に行ってきました。ここには軍事博物館も併設されていて、狙ったわけではないんですが、祝日の趣旨を考えると全くふさわしい場所を訪れたことになります。これがなかなか、華やかな観光地とはまた違って、行ってよかったなとしみじみ思えるところでした。

 

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アンヴァリッドってなんの場所?

セーヌ川左岸をエッフェル塔に向かって歩いていると、やたら大きな敷地に、ドームの乗っかったやたら大きな建物があります。

スクリーンショット 2015-11-10 19.33.48Google Mapsより。遠いけどそれにしても大きい!

これがアンヴァリッドで、日本語にすると「廃兵院」です。1671年にルイ14世が傷病兵を看護する施設として計画、1674年に最初の傷病兵が入ったそう。

この機能は今も現役のようです。敷地内には関係者が住むスペースもあり、職員に知り合いがいたのでお邪魔したら、病院とアパートが一体化したような不思議な居住棟でした。余談。

 

アンヴァリッドの中はこんな感じです

付属する礼拝堂も、建築として有名だそうです。この日はコンサート準備中。

IMG_2615写真奥に見える祭壇の向こうにはドームがあり、ドームの下にはナポレオンの棺があります。

IMG_2603大きいです。えらそうだなーと微妙な反感を感じますが、棺のまわりをぐるり一周すると、ナポレオンの時代に制定された法のレリーフが。

 

  • ナポレオン法典はその後の近代的法典の基礎とされ、修正を加えながらオランダ・ポルトガルや日本などの現在の民法に影響を与えている。フランスにおいては現在に至るまでナポレオン法典が現行法である。アメリカ合衆国ルイジアナ州の現行民法もナポレオン法典である。ナポレオンはこの法典の条文の完全性に自信をもち注釈書の発行を禁じた。(wikipedia/ナポレオン・ボナパルト

 

ちょ、ナポレオンすごいじゃん!短い睡眠時間で雪山を行進してるイメージ(雑)しかなかったんですが、こんな功績があったんですね。大変失礼いたしました。

ということでナポレオンに思いを馳せつつ、天を見上げるとドームがこんな感じです。

IMG_2599色がきれいで華やか。いちいち豪奢です。

 

戦争の歴史を流れで見られる軍事博物館

併設されている軍事博物館も勉強になりました。中世から近代を経て二つの世界大戦まで、たくさんの収蔵品でフランスを中心とした戦争の歴史を見ることができます。

中世からの鎧の変化とか各国の軍服の変遷とか、デザイン的にもなかなか、こう言ってはなんだけどおもしろい。広島の平和記念資料館や長崎の原爆資料館の悲惨さを思い出すと、こちらはわりあい淡々と戦争の歴史を展示してあります。

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「二つの世界大戦」の展示コーナーには、ヨーロッパ諸国はもちろん、日本関連のものも意外とありました。こうやって二つの大戦を流れで見せてくれて、参戦している国ごとの展示品もあるっていうのがとても印象的です。

 

自分の歴史知識不足を痛感・・・

歴史っていうのは「何年にこの事件があって、何年にこの事件があって」だけ覚えてもだめですよね。流れとか利害関係とか捉え方の違いとかあるし。

高校のとき世界史をとってたんですが、その時の教科書は古代から中世がやたら充実していました。それはそれで役立つこともあるんだけど、近現代史にももっとページを割いてほしかったな。最低限、二度の世界大戦とその後の歴史は断然詳しくやったほうが良かっただろうと思う。

 

まとめ

アンヴァリッドと軍事資料館、行ってよかったです。おすすめ。

アンヴァリッドはフランスらしい華やかさだし、軍事資料館は、近現代史の勉強が不足しがちの日本人にとって大変良い学びの機会にもなると思います。私にはなりました。

 

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