PhiloFrance フィロフランス

語学力ゼロでフランスに渡ったどさんこが、いかにしてフランス語を学習し、フランス社会を観察し、フランス生活に適応していくかの記録。

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パリと安井かずみとアダモ(と私)の不思議なできごと

      2017/02/13

突然ですが、最近、郷ひろみの「よろしく哀愁」ばかり聞いています。名曲すぎる。

「会えない時間が 愛育てるのさ 目をつぶれば君がいる」

これ、安井かずみだったのか。今まで彼女が作詞した作品では沢田研二の「危険なふたり」が一番好きでした。でも今はこの二曲が一位タイ。

自分もパリに住んでいると、フランス語を話してパリに一時期住んでいたという安井かずみが俄然気になってきました。それで今、ブームです。

 

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安井かずみという人

作詞家・訳詞家・エッセイスト。1960年代から90年代にかけて活躍し、1994年に55歳で肺がんのため亡くなっています。

海外旅行が珍しかった60年代にフランス語を流暢に話して外国を旅したり、たくさんの著名人と交流のある優雅なライフスタイルは、当時あこがれの的だったとかなんとか。

私にとっての初出は森瑤子のエッセイで、「朝一番に自宅のバルコニーに出てくるときでも、自分のためにきちんと身づくろいを済ませている素敵な人」という話でした。

 

パリと安井かずみとアダモ

安井かずみは一度目の結婚のあと、パリに滞在していた時期があります。フランス語を話す彼女には、パリに友人知人がたくさんいたんでしょう。

その頃に歌手・アダモの「雪が降る」という歌の訳詞をしていて、著書「ワーキングカップル事情」にはその譜面と、アダモとの友情が書かれていました。離婚後でいろいろ大変なときに助けてくれたという。

ある日ふとその本を読み返そうかなと思って、かばんに入れて、ときどき行くゲテ通りのカフェにいました。

 

カフェでアダモとばったり

お店の中で人を待ちつつ本を読んでいると、入り口から人が入ってきました。お店の人やお客さんが一斉にその人を見て、

「アダモ!」

「アダモ!」

と言う。これは変なこともあるもんだなと思いました。でもアダモってよくある名前なのかもしれないしなんて思って、ちょうど待ってた人も来たし、入れ違いでお店を出てしまった。

もちろんそんなことはなく、あとで聞いてみたところ、アダモというのはイタリアの名前で、他にアダモという有名人はとくにおらず、ネットで画像をググったらやっぱり

あのアダモだった!

 

不思議な体験でした

その本を持って出かけたことはめったになかったし、偶然すぎて、安井かずみがアダモを呼んだような気がしました。

小さなカフェだったし、話しかけてみればよかったなとちょっと後悔してます。アダモにしたって、そこにいるアジア人が、自分の曲の譜面が載った、自分の友人の本をたまたま読んでいるとは思いますまい。

本日の一冊

本人のエッセイは少し時代感があるので、彼女に近い人たちがそれぞれの安井かずみについて語ったこの本を。作り込まれた素敵さへの見方も、案外人によっていろいろだったりします。

 

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