PhiloFrance フィロフランス

語学力ゼロでフランスに渡ったどさんこが、いかにしてフランス語を学習し、フランス社会を観察し、フランス生活に適応していくかの記録。

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子どものバイリンガル教育について観察して考えて、わかってきたこと

      2017/04/16

028copyフランスに来てから、ハーフの子どもと会う機会が増えました。パリではそれぞれ違う国籍を持つカップルも多いし、移民も多いので、子供のルーツもいろいろです。

私の観測範囲では、親の言語がフランス語+ヨーロッパ諸言語であるといった場合は、だいたいみんな流暢に話してるんですよね。何の問題もなく、何カ国語も話せたりする。ヨーロッパの言語どうしはある程度まで遡るとルーツが共通してるし、単語も共通してたりするし、似たような文字で表記できますしね。

そこで気になってきたのが、日仏ハーフの子どもの言語能力。フランス社会で育つ彼らが、どのように日本語を身につけるのか、最近けっこう観察してます。

 

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どれくらいのレベルまで伸ばしたいか

フランス語と日本語は全然似てません。文章の構成から動詞活用のシステムから冠詞から単語から、日本語話者にはなんのとっかかりもない。フランス語話者にとってもまたしかりで、日本語の特に凶悪なところは「読み書き」だそうです。

  • 「日本語のアルファベット(ひらがなとカタカナ)は多すぎる」
  • 「そのうえ膨大な漢字を覚えないと新聞すら読めないとかどうかしてる」

というのがフランス人からの主な苦情(うち比)。

ということは日仏バイリンガルになるのは、フランス語+ヨーロッパ諸言語パターンのバイリンガルより大変である可能性大。

フランスで育つならとくに、日本語の能力「読む書く聞く話す」をそれぞれどの程度伸ばしたいか、ということが出てくると思います。漢字を覚えるには地道な努力が必要ですしね。親も子も。

 

両親が話す言語をきっちり分ける

赤ちゃんのうちから両親がそれぞれの言語で話しかけるのはやはり大切なようです。

しかしここで注意したいのは、一人が複数の言語を混ぜて子どもに話しかけないことだそう。

例えばお母さんが日本語担当である場合、お母さんと子どものあいだの会話は基本的に日本語のみ。でないと子どもが言語を正しく区別できずに混乱する可能性があるようです。確かにルー大柴みたいな話し方がデフォルトになったら社会生活がちょっとディフィカルトですもんね。

また、子どもがわからないからといって言語を切り替えるのも良くないそう。そうすると得意なほうの言語ばかり使うようになってしまいます。

 

その言葉しか使えない環境をつくる

日本語での問いかけがわかっていても、必ずフランス語で答えてくるお子さんもいます。こういった話す能力の差は、日本語しか使えない環境にどれだけいるかの差のような気がします。

実際「夏休みを日本で過ごしたらすごく日本語がうまくなった」というような話はよく聞くので、「フランス語で話しても通じない状況」を定期的に持つと効果的なようです。フランスにあってもきっちり日本語環境をつくっている家庭のお子さんは、やはり上手です。

得意な言語と不得意な言語の差が広がってくると、不得意なほうの言語を使うのがどうしても億劫になってきます。小さいうちにある程度のレベルになるように親が取り計らうと、のちのち楽かもと見ていて思います。

 

まとめ

国際カップルの子どもや海外に住んでいる子どもは自動的にバイリンガルになるというイメージがありましたが、現実はそう単純でもないんですね。親も子も、環境を整えたり学習したりという努力は不可欠です。

教育のしかたによっては「どちらの言語も満足に使いこなせない」という悲劇も起こるそう。言語能力は思考能力でもあるため、下手なバイリンガル教育は思考能力にとって大きなリスクになり得ることは知っておいたほうがいいかも・・・

 

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