PhiloFrance フィロフランス

語学力ゼロでフランスに渡ったどさんこが、いかにしてフランス語を学習し、フランス社会を観察し、フランス生活に適応していくかの記録。

*

「あなたにその権利はない」としつけられるフランスの子どもたち

      2017/12/12




フランスに来てから、子どもと触れ合うことが多いです。

同居人の親戚には子どもがいっぱい。さらに、フランスの学生にとってベビーシッターのアルバイトは定番で、私もご多分にもれず経験しました。私がベビーシッターってまじかよって思いましたけど、これが案外興味深く、とても勉強になったものです。

そんなこんなでフランスの親と子を見ていると、日本とはしつけのときの言い回しに違いがあることに気づきました。

 

日本の子どもの場合

私の経験からすると、日本人が子どもを注意する・しかるときは

  • やめてほしい旨を伝える
  • どうしてかわかるように理由を説明する

という感じです。「人を叩いちゃいけないよ。叩かれた人は痛いんだよ」的な。

理由を説明しない親だとか、変な理由をつけてしまう親もいますけど、それはまた別の話ですよね。「あそこのおばさんに怒られるからやめなさい」とか、日本にいたときに遭遇したことあるけど、それはちょっと

 

フランスの子どもの場合

そこへきてフランスの親は、子どもがして欲しくないことをしたとき、

「Tu n’as pas le droit.(あなたにその権利はない。)」

と言います。

危ないところで遊ぼうとしたら、「Tu n’as pas le droit.」

人を叩いたり蹴ったりしたら、「Tu n’as pas le droit !」

ごはんの前にデザートを欲しがっても、「Tu n’as pas le droit.」

フランスでは子どものやっていいことの範囲が定められていて、それを越えると「Tu n’as pas le droit」で押し戻される感じです。

もちろんそれを言ったあとで理由も説明しますけど、とりあえず第一声は「Tu n’as pas le droit」であることが多い。子どもが言うことを聞かなかったら、日本人からしたらちょっと驚くぐらい、語気強く繰り返すこともあります。

しっかし「あなたにその権利はない」って、その発想はなかった。「権利」か、さすがフランス人権宣言の国ですね。それとこれとは関係あるのか?きっとどこかであるに違いない。

 

人格形成にどう影響するものか

もちろん、これだけで子どもの将来の性質が決まるわけではないでしょうが、小さい頃から当たり前のように聞いている言葉って、人格形成にやっぱり影響がありそうじゃないですか。

日本はこう「人様に迷惑をかけない」という感覚が強い気がするし、フランスは「あなたにその権利はない」の感覚が強いのではないかと。

強引かもしれないけど、正当な権利についても遠慮しがちな日本人と、権利があれば普通に主張するフランス人と、このあたりからもう違いが始まってるんじゃないかと思うんですよね。

 

まとめ

日本人が得意とする気遣い、フランス人の得意とする権利の主張、どっちも大事ですよね。もし自分が子どもをしつける責任者になったら、日本人の「人様に迷惑をかけない」気遣いをベースに、フランスの「正当な権利を爽やかに主張できる」テイストを盛り込めたらいいな、と思うものです。

 

スポンサーリンク

スポンサーリンク

 

 - フランス観察 , ,