PhiloFrance フィロフランス

語学力ゼロでフランスに渡ったどさんこが、いかにしてフランス語を学習し、フランス社会を観察し、フランス生活に適応していくかの記録。

*

フランスのサービスはひどいけど、日本が参考にできることもほんっっっの少しはあると思う

   

p1220696ネガティブな方向に有名なフランスのサービス。お客の要望を聞いたところで、必ずしも対応してくれるとは限りません。対応してもらえたらラッキーぐらいに思っておいたほうが心静かに暮らせます。

やっぱり日本のきめ細やかなサービスが好きだけど、それを当たり前のように強いるのは労働者に酷なような。帰国してあまりにも丁寧なサービスを受けると、なんか申し訳なくて恐縮してしまう。私、神じゃないし。

そこで、お客を神どころか何とも思っていないフランスの話を。

 

スポンサーリンク

 

スーパーが2日間にわたり臨時休業

ある日、帰りにスーパーに寄ろうと思いつつ家を出て目当てのスーパーの前を通りかかると、店は閉まっていました。近寄ってみると

「私たちの店は例外的に、10月11日から12日までを休みとします。Merci」

との張り紙。おらら、バカンスは来週からだというのに。

このスーパーはコンビニに毛が生えた程度の規模で、いつも店員がひとりレジに座っており、十中八九、常連のお客さんとのおしゃべりに打ち興じています。

電気の消えた店内を覗き込んでも、内装工事をしているわけでもなく、特に変わった様子はなし。自由な仕事ぶりのレジ係の顔ぶれを思い出すと、「シフトの折り合いがつかずに臨時休業になったんじゃ」という予感がする。

 

高級車メーカーのクレーム対応

その日、帰りのバスで、kindleで買ったばかりの本を読んでいました。架空のバー「サロン・ド・シマジ」のシングルモルト逸話集。

自動車評論家がそのバーに来て話したことには、

「あるお金持ちがフェラーリを買ったが、雨の日に乗ると雨漏りがしたので、本社にイタリア語でクレームの手紙を書いた。すると本社から『フェラーリには天気の良いときに乗り、雨の日にはロールス・ロイスに乗ってください』という回答がきた」

「ランボルギーニを買ったけれど小物入れのフタがはずれてしまったので、本社に文句を言った。回答は『テープで貼ってお使いください』とのこと」

本社の対応すごい。そうか、フェラーリに乗るような人はロールス・ロイスぐらい持ってるでしょうってことですね。ランボルギーニも同様、せこせこ使うもんじゃないと。はあ。

 

お互いの都合にどこで折り合いをつけるか問題

まあ企業にだってカラーというかスタイルがあるし、ユーザーの希望をどこまでも叶えないといけないわけじゃないですよね。最低限度はあるけど。そして最低限度をしばしばぶっちぎるのがフランスだけど。

それを考えると日本のクレーム対応係なんかは気の毒。学生時代に電話交換バイトで悪質なクレーマーを何度もつないだけど、とんでもない言いがかりにまともに付き合うことないと今は思う。あのとき電話を切ったマネージャー佐藤さんは正しかった。というか、もう耐えられなかったんだと思う。頓珍漢の戯言より佐藤さんの尊厳とメンタルが大事。

当地フランスではそもそも「お客様は神様」でないし、客の都合と労働者の権利の重要度はだいたい同じレベル・・・いや、労働者のほうが上になってる気がする。スーパーが突然臨時休業になるのも無理からぬことです。私が他の店までちょっと歩けばいいだけであって、そうすれば店員さんが休めるわけで。

 

まとめ

労働者の権利が守られまくって顧客満足度はどこ吹く風のフランス、顧客満足度を追求するあまり労働者の権利とか尊厳が軽視されがちな日本、お互い逆の方向にエクストリームな感じがします。日本で働いてる人は自分を殺しすぎていないか心配になる今日このごろです。日本の友だちの顔を思い出すにつけ、いわゆる「いい人」ほど、ストレス溜まりすぎてないかなあ。

本日の一冊

タイトルからしてしびれる、大人のなんたるかが詰まった短編集。こういう本を息抜きに読むのが何よりの楽しみ・・・って息抜きばかりしてるような気がする。よし勉強しよう。バーに行こう。

 

スポンサーリンク

 

 - フランス観察