PhiloFrance フィロフランス

語学力ゼロでフランスに渡ったどさんこが、いかにしてフランス語を学習し、フランス社会を観察し、フランス生活に適応していくかの記録。

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フェミニズムってなに?:日本の女性は差別されているのか問題

   

p1220300ちょっとフランス語を話せるようになってくると、フランス人に「日本はそこのとこどうなの」と我が国の事情を聞かれます。

トピックは映画・文学・茶の湯・おすし・神道・ハラキリその他多岐にわたりますが、個々の興味によってこういったジャンルの知識に差があるのは彼らも織り込み済み。

しかしそういう逃げ道がないのがフェミニズムの話題です。村上春樹をよく知らなくて話すことゼロでも「興味ないのね」ですみますが、女性の権利や差別について話せないと「なにも考えてないのね」と思われかねない。これはまずいです。

 

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フェミニズムの説明をざっくり

厳密な定義は専門家におまかせするとして、ここではざっくりwikipediaを引用。

フェミニズム: feminism)とは、性差別を廃止し、抑圧されていた女性権利を拡張しようとする思想運動性差別に反対し女性の解放を主張する思想・運動などの総称。男女同権運動との関わりが深い。リベラル・フェミニズムラディカル・フェミニズムなど、フェミニズムの思想は多様であり、一本の思想と考えることはできない。対置概念はマスキュリズム

フェミニズムを主張する人のことをフェミニストと呼ぶ。

女性を性差別や抑圧から解放しようとする運動であり、その運動にはさまざまな方向性があるってことですね。

 

私周辺のフェミニズム発言、2017年度版

あけてまだ10日ですが、今年私が耳にしたフェミニズムにかかわる発言をピックアップ。

  • 「結婚のために退職?なんてこった」
  • 「女の子だからってピンク?」
  • 「日本の男性は仕事帰りに同僚と飲んで遅くなるって本当?女性は怒らないの?」

質問には自分の見聞きした範囲で「だいたいこうですよ」と答えるんですが、やはり日本の女性は抑圧されていると思うのであろう、「日本にフェミニズムは存在しないの?」と言われました。

まあフランスほどの勢いでは存在してないですね。だいたい当の女性がさしたる疑問も持たずに生活してることが大半だし、なにか主張したらしたで「あいつ結婚できなさそうだよな」と頓珍漢な方向に展開したりして面倒ですしおすし。

 

広告での性差別

パリのメトロやRERの駅には広告スペースがあり、数々のポスターが行き交う人の目に触れるようになっています。

その広告に「SEXISTE」と書き込まれているのをときどき見かけます。どういう広告かというと、露出の多いセクシーな衣装の女性モデルが写っているものが多い。

単語の意味をプチ・ロワイヤル仏和辞典でひいてみると、

「sexiste:(名詞)性差別主義者(形容詞)性差別の、女性蔑視の」

とあります。

イメージしやすいように、SEXISTEの書き込みをされる広告と同じような発想のものを、フランスのサイトで見つけてきました。

sexisme1BMWの広告。”You know you are not the first”のコピーつき。

sexisme4アメリカンアパレル。まあ普通にだめですね。なんでこうなった。

sexisme2バーガーキング。このイメージに「blow」はまずい。

(引用元:http://www.danstapub.com/20-publicites-terriblement-sexiste-a-ne-pas-reproduire/

このようにフランス人は駅の広告上でも性差別に対する戦いを繰り広げています。こういう感覚、日本ではなかったなあ。ちなみに日本の広告だと

sexisme3これなんか確実にアウトですね。「旅館が安いことを表現するために女性の半裸を使用する必然性はない」的な。

 

まとめ

フランスではフェミニズムの話題が身近です。人間の権利や差別にかかわることなので、普段から問題意識を持って過ごしている人はだいたい一家言あります。日本で話題にすることはあまりないかもしれませんが、気にしておいたほうがいいと思うことのひとつです。

 

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