PhiloFrance フィロフランス

語学力ゼロでフランスに渡ったどさんこが、いかにしてフランス語を学習し、フランス社会を観察し、フランス生活に適応していくかの記録。

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日本文化の知識をフランス人に追い越されてる場合じゃないです

      2018/09/10




IMG_3294日本に生まれて暮らしているうちに、自分の国のことをそれなりに知っているつもりになっていましたが、知らないことがまだまだたくさんあったことに気がつきました。

というのも、フランス人がなかなか日本の文化に詳しいのです。

パリでは、洗練された文化や質の高い作品にたいして、古かろうと新しかろうと敬意が払われます。

現代の日本文化だけでなく伝統的な日本文化にも明るいフランス人のおかげで、フランスにいながらにして、あらためて日本を発見しつつあります。

 

パリでの日本文化の人気の高さ

パリでは日本文化にまつわる催しも多いです。

伝統芸能関係では、何年か前に歌舞伎の市川團十郎と海老蔵のパリ公演がありましたし、街で能のポスターを見かけたこともあります。

 

私は狂言師・野村萬斎の舞台や上妻宏光の津軽三味線の演奏会に行きました。

野村萬斎のマクベス、最小限の演出で最大限の効果という感じで、私のような素人にも才能がビシビシ伝わってくる素晴らしい舞台でしたよ。

 

美術関係では葛飾北斎など浮世絵が人気で、書店に行けば浮世絵画集、春画をテーマにしたものまであります。

浮世絵が19世紀ヨーロッパの芸術家たちに影響を与えたのは有名な話ですし、ルイ・ヴィトンのモノグラムにも日本の家紋の影響があるとか。

 

現代美術家の村上隆はルイ・ヴィトンとコラボレーションして、ヴェルサイユ宮殿で展覧会もひらいていました。

 

映画の話題はパリの定番

映画が芸術のジャンルのひとつとしてしっかり評価されているフランスでは、作品や監督について意見を交わすのも重要な会話トピックです。

 

パリの街中には小さな映画館がたくさんあって、それぞれが独自のセレクトで映画を上映しています。

中には古い映画を好んで上映する映画館もあり、そういったところでの日本映画の評価はかなり高い。

黒澤明、小津安二郎、溝口健二はよく知られた存在です。

 

最近の監督のものでも、国際的に評価の高い作品は見ておくと会話が広がります。

たとえば、私は渡仏した時点で河瀬直美を一本も見ていなかったのですが、いろんな人に「見た?」と聞かれて残念なことでした。

 

日本文化に詳しいフランス人

そういうわけで、パリには思った以上に日本に興味を持ってくれている人が多く、フランス人の日本の文化への造詣の深さにはときどき驚かされます。

そんなフランス人が、日本人と話す機会を見つけたときに日本文化を話題としてふってくるのは当然といえば当然ですよね。

そういうときにいい感じで打ち返せなかったら、ボールを投げてきたほうは残念だろうと思います。

 

日本人は日本文化を見直したほうがいい

自戒を込めつつ、日本人が日本文化にもっと目を向けたらいいなあと思うんですよね。

パリジャン・パリジェンヌが素敵に見える理由のひとつには、文化の蓄積が知性になって内面からにじみ出ているということがあるんじゃないでしょうか。

だとしたら、私たちだって日本文化を見直さない手はないわけで。

 

ということで、

「小津安二郎と黒澤明は一応見といたほうがいいな」

と思って見てみたら、なかなかどうしておもしろい!

下手な新作を見るよりよっっっぽど有意義です。

 

 

どれもいいんだけど、とくに羅生門が心の底から好きです。

 

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