PhiloFrance フィロフランス

語学力ゼロでフランスに渡ったどさんこが、いかにしてフランス語を学習し、フランス社会を観察し、フランス生活に適応していくかの記録。

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正直言うとパリジェンヌを目指さなくていいと思うんです

      2016/12/14

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このブログを訪れてくれた人の検索キーワードの中に、「パリジェンヌ なりたい」っていうのがあります。ふーむ、なりたいのか。

わかるんです。おしゃれできれいで、恋愛至上主義でいつまでも魅力的で、っていうイメージ。でも、べつにパリジェンヌにならなくてもいい気がするんです。なろうとしなくていい気がするんです。

だいたいパリジェンヌってなんなんだろう。「パリジェンヌに近づくために、彼女らの特徴10個集めてみました」という記事を書いたこともありましたが、もういろんなタイプの人いすぎてわかんなくなってきました。

 

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パリジェンヌは作り込まない

日々見ていると、たいていのパリジェンヌはナチュラルです。もちろん服のセンスが良い人も多いんですけど、そんなに気張ってないというか、普段着もかなりカジュアル。

彼女らは下地とファンデーションを駆使して毛穴の見えない肌を作りこんだりしないし、まつげエクステもネイルアートもしてません。人間は人形じゃないですしね。ないものを付け足したり欠点をカバーするより、人間らしい自然な美しさを大切にしてる気がします。よってそばかす上等。

 

人それぞれの美しさ

パリジェンヌは持って生まれた外見をいかしているので、個性がバラバラです。いろんな人が一緒に住んでいるパリですから、美しさについては日本ほど画一的にならないですよね。顔立ちや肌・髪の色によって似合う色なんかも変わってきますしおすし。

だいたいみんなが一緒に住んでいるっていうことは、ほんとの白人、ほんとの黒人、ほんとのアジア人etcがいるということであって、たとえばアジア人が白人みたいなルックスにしようとした場合、実際の白人の方から見れば興ざめの可能性大です。白人でもないうえにアジア人の良さも生かしていない謎の存在と思われてもいたしかたありますまい。

 

外見以外のことも大切

見た目の話ばかりしてきたものの、パリジェンヌは造作が美しい人ばかりではないし、モデル体型の人ばかりでもありません。

でもいいんです。彼女たちの武器は見た目だけじゃないので大丈夫、というかたぶんこっちのほうが大事なんですが、それは「知性」と「教養」です。どーん。

作品は氷山の水面に浮かんだ一部分にすぎない。その下に沈んだもの、これが読者をうつのである。——『風に訊け』開高健

という言葉が開高健の本にありますが、似たことのような気がします。

外見が「氷山」だとしたら、内面の魅力は「その下に沈んだもの」であり、沈んだ部分の豊かさが大事です。そこが充実していれば、ルックスが完璧でなくたって、まわりの人をうつんじゃないでしょうか。なんとなく素敵な雰囲気も出てくるのかもしれない。

 

まとめ

パリジェンヌは素材をいかして自然体でいるわけですが、それは「自分以外の誰かになろうとする」のをやめることでもあります。ということは、「パリジェンヌになろうとする」とパリジェンヌから遠ざかる、ような気もします。ブラウザ閉じていい本でも読んだ方が、案外近道だったりして。

本日の一冊

開高健の博識、美食、ユーモア、死線のくぐりぬけ具合ときたら。彼の文章をそのまま味わえる日本語話者に生まれた幸せをかみしめつつ、教養講座なんてうってつけではないでしょうか。

 

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