バカンス前半はプロヴァンスに行ってきました。
噂に聞いたとおり美しい地域で、あまり写真をとらない私もちょこちょこと撮りました。
エクサンプロヴァンスやマルセイユにも行きましたが、小さな町のほうが印象に残ったので、そのあたりをいくつか写真つきでご紹介してみたいと思います。
プロヴァンスとは
フランスの南で、イタリアと国境を接する地域です。
気温が高く、私の行った8月上旬は35℃を連発していましたが、空気がからっとしているのでそんなに汗をかきません。
ただし日差しは強烈ですので、お越しの際は日焼け対策を忘れずに。それでも焼けますけどね!
ゴッホゆかりの町、アルル(Arles)
ローマ時代から歴史のある町、アルルの円形闘技場。
このローマ遺跡郡は世界遺産になっているそうで、そういえば劇場や公衆浴場もありました。
町の中心の広場。役場があります。
名前は共和国広場のようです。
広場の中心の噴水。「飲み水ではありません」とありますが、飲みたくありません。
役場向かって右手にある、教会の扉。装飾が素敵。
所変わって、フォリュム広場のゴッホの絵に描かれているお店です。
今ではこの広場は観光客向けすぎるので、アルル在住者によると広場に面したお店に入るのはおすすめでないとのこと。写真をとってそそくさと退散です。
そのへんの街角。こういうのが好きです。
観光中、この町に住む知人にばったり会ってお宅にお邪魔しましたが、昔は教会付きの修道院だったところを改装したアパルトマンでした。
エントランスは昔のままの回廊で、ほとんど廃墟のような放置ぶり。なんでもアルル市は財政が豊かでなく、修繕の予算がないそうです。
しかしあんな中世のままのところからドアを入っていくなんて、すごい家です。
レ・ボー=ド=プロヴァンス(Les Baux-de-Provence)
山の上にレ・ボーの城が見えてきました。
このあたりは岩がいっぱいで、その岩山の上に小さな町があります。
観光客でいっぱいですが場所を見つけて車を停めて、すこし山を登る。
中世の扉!ここから町に入りました。
こんな感じの、中世の町です。
この石造りの感じ、すごくいいです。
観光地化しすぎてセンスのないお店が増えているのが残念ですが、それでもちょっと路地に入れば中世のままの道に行き当たります。
昔はこの小さな町に4000人も住んでいたそうですが、現在は500人。
それでもよく住んでるなという感じ。買い物とか不便そうだなあ。
チーズで知られる町、バノン(Banon)
山を登っていく感じで到着。
この町は、山羊の乳のチーズを栗の葉で包んだ、その名も「バノン」というチーズで有名です。
ここではレピュブリック広場でお昼を食べました。
たぶん料理はすぐそこのピッツェリアから運ばれてきているけど、ピザを頼まなかったので期待薄。
と思ったらすごくおいしかったです!お肉の切り込みの入れ方が秀逸なマグレ・ド・カナル。
ソースがものすごいはちみつ感でオレンジのはちみつ漬けもおいしく、優勝です。これを食べるためだけにまた来たい。
お腹いっぱいになって散歩していると、すぐそこに本屋さんがあります。
お店の中は間口から想像したよりずっと広く、品揃えも豊富です。
本屋さんを出て登っていくと、昔の町の入り口に着きます。
扉の上にはたぶん昔の領主の家紋が彫られていますが、それが風化しているのもいとをかし。
中は中世の町並みそのままという感じです。
他の町でもそうですが、日本だと博物館入りしていたり柵の向こうで保護されているようなものを、手に触れられる範囲で見られる幸せ。
番外編・コロラド・プロヴァンサル(Le Colorado Provençal)
町歩きではありませんが、変わっていておもしろかったので。
エクサンプロヴァンスから車で1時間半ほど走り、駐車場に車を停めて、ちょっとしたハイキングのような森の中を歩いて行きます。
ここは採掘場のあとらしく、何らかの成分によって土に色がついています。
赤だったり、黄色っぽかったり、白くてすごく細かい土のところもあり、天然のパレットという感じで不思議な景色です。
お近くにお越しの際はどうぞ。ゆっくり行って二時間ぐらいの見学です。
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