PhiloFrance フィロフランス

語学力ゼロでフランスに渡ったどさんこが、いかにしてフランス語を学習し、フランス社会を観察し、フランス生活に適応していくかの記録。

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フランスのPACS制度のざっくりした概要と、結婚との違い

   

今回の日本滞在中、同居人が1ヶ月ほど合流しました。

あちこち行っていろんな人に会いましたが、私は「彼氏です」と紹介したことはあっても「夫です」と言ったことは一度もありません。しかしある年代を超えると(体感的に60歳以上)、どういうわけか「彼氏です」は「夫です」に自動変換されるらしく、同居人は私の「ご主人」扱いです。

面倒なこと言うのもアレだしそこはさらっと流しておこう。実際ただの同棲相手かっていうと・・PACSしてるし。「夫ではないけど公式なパートナーです」って、意味がわからないもんね。

という、なんだかよくわからないPACS(パックス・連帯市民協約)について、結婚と比較しつつまとめてみようと思いました。

 

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PACSってなんなんでそ。

在フランス日本国大使館のページによると、

PACSとは性別に関係なく,成年に達した二人の個人の間で、安定した持続的共同生活を営むために交わされる契約のことです。

PACSは、同性婚ができなかった時代に、同性カップルも公式なパートナーとしての権利を行使できるようにと作られた制度のようです。

PACSすると税金の申告も一緒にできるので、税制上のメリットがあります。ほかに、たとえばどちらかが亡くなっても、住居の賃貸契約をもう一方が引き継げるとかいろいろ。遺産相続や遺族年金の扱いは結婚とは違いますが、それにしてもいろいろと優遇はあるわけですね。

 

フランスにおける結婚とPACSの締結数

というのがざっくりした情報なんですが、じっさいフランスで結婚とPACSはどの程度の割合なのかと。Insee(フランス国立統計経済研究所)のページから「結婚・PACSの締結数」グラフを拝借。

同性間のパックス/異性間のパックス/同性間の結婚/異性間の結婚

データは2017年版ですが、2016年はまだ完全じゃないみたいですね。ちなみに私のPACSは2014年の異性間パックスに滑り込んでいるはずです。

結婚ほどじゃないけど、PACSもなかなか多いじゃないですか。まずPACSしてみて、いけそうだったら結婚する人たちもいるそうです。

 

結婚とPACS、どちらを選ぶべきか

両者の違いについて、もうちょっと詳しく調べてみました(参考サイト:ooreca, Pacs vs. mariage : que choisir ?)。

 

解消するとき
  • 不貞行為は、結婚の場合は相手に離婚を求める理由になりますが、PACSの場合は理由になりません。
  • 結婚は解消の手続きにお金も時間もかかりますが、PACSはほとんどお金もかからずあっという間に解消できます。
  • PACSを子供のいない状態で解消した場合、金銭的な義務は発生しません。が、離婚の場合、慰謝料の規定はなかなか体系的です。
片方が死亡のとき
  • 結婚の場合、残された配偶者は、亡くなった配偶者の年金のおおよそ半分を受け取れます。PACSの場合はパートナーが亡くなってもその年金は受け取れません。
  • 結婚でもPACSでも、亡くなった配偶者・パートナーからの相続に関して、相続税は免除です。
  • 住居の賃貸契約は、残された配偶者・パートナーに自動的に引き継がれます。
養子について
  • 結婚しているカップルは養子をとれますが、PACSカップルは養子を迎えることができません。

 

まとめ

結婚はPACSよりも義務が重いし解消するとなると大変だけど、そのぶん遺族年金なんかのメリットがあります。養子縁組もできるし。外国人目線だと、結婚してるほうが滞在許可証もとりやすいし、フランス国籍の取得もしやすいです。ただPACSにもメリットがあるうえ、手続きが楽だし気分も自由。そういうわけで、どちらを選ぶかは人それぞれです。

 

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