パリにあるギメ東洋美術館(Musée Guimet)の「Kimono, au bonheur des dames」という展覧会に行ってきました。
江戸から明治時代にかけての女性の和服の歴史をたどるもので、おもに松坂屋コレクションの江戸時代の着物が展示されています。
着物はもともと好きなので、期待していきました。
いや本当に、期待以上に素晴らしかったです。
ギメ東洋美術館
ギメ東洋美術館(Musée Guimet)
6 Place d’Iéna, 75116 Paris
(着物展は2017年5月22日まで。常設展もあります)
のっけからすごいのきました
松坂屋の歴史と当時の図案カタログを見てから着物の展示されている部屋に入ると、裾の欠けた着物が。
ずいぶん古そうです。近づいてみると
きゅうりの輪切りの断面…もとい葵の御紋!
説明書きには「徳川家康が着たかもしれない着物」とありました。
それはすごい!家康の着物だったらどうしよう!(どうもしない)
生地は古いだけあって傷みが目立ち、あちこちに補修したような縫い目がありました。
でもしみは見当たらなかったんですよね。
まさか家康の汗じみとかあったらどうしよう!(どうもしない)と思って襟元もけっこう見たんですけど、ありませんでした。
技術とデザインが素晴らしすぎる
展覧会の趣旨が女性の着物なので、そのあとは商家の女性や公家の女性の着物が目白押しです。
普段着もきちんと柄が入っているんですが、やっぱりお祝い事とか季節の行事のときに着る刺繍入りの着物がすごい。
いいですね。色も柄もいいですね。
これだけ要素が多いのに、うるさくならず品があるのが素晴らしい。
着物ってそういうところが不思議。
これなんかすごくモダンじゃないですか。素敵!
帯や小物の展示もありました
帯やかんざし、嫁入り道具なんかの展示もあります。
帯ももっと見たかったなあ。
あんな着物を着ている人たちがどんな豪華な帯を締めていたのか、気になるじゃないですか。
すっごい帯だろうなあ。
合わせかたと着付けかたも気になるなあ。
屏風もいくつか展示されていました。近寄ってみると鶴が非常にリアルです。
とにかく眼福です
卓越した技術とデザイン、贅を尽くした素材で、素晴らしい展覧会でした。
一緒に行ったフランス人も感心しきりで「エレガント!」と何度も言っていました。
そうそう、エレガントなんです。
着物って本当にいいものですね。
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