北海道で山菜採りときのこ採りの愛好者であった私ですが、フランスでもルイ14世の森できのこ狩りに行く機会を得ました。
とくに話題に出してアピールしたわけでもなく、まったくの偶然です。ルイ類は友を呼ぶとはこのことなり。
今回の狙いはセップ茸(ポルチーニ茸とも呼ばれている模様)です。
どさんこ魂を発揮して、誰よりもたくさんのセップを見つけてやんよ!
ヴェルサイユ近くの森へ
2015年9月最後の土曜日に出かけてきました。
場所はヴェルサイユのもうちょっと向こう、昔は王様の狩猟場であったことから現在も森が保存されている地域です。
どこだよって感じですが、山菜もきのこも自分の場所を人には教えないものであります。
ここは森の賢人・ブルーノ氏の縄張りだからして、秘密にしておくことにしよう。
パーティは総勢7名、フランス人はサンドイッチ持参、私はおにぎり(昆布)持参です。
きのこ採りの北海道方式とフランス方式
昨年もフランスできのこ採りをしましたが、フランス方式をわかっておらず、やり方をしくじってしまって食べることができませんでした。
きのこ狩りひとつとっても、国や地域ごとにそれぞれの知恵があるものです。
北海道方式
- 穴の開いたかごを用意する
- きのこはナイフを使わず収穫。かごに穴が開いているので、歩いているうちに穴から土や菌が落ちる
- かごのきのこは、森から出る前にきのこに詳しい人(「キノコの会」のメンバー等)に見てもらう
フランス方式
- 紙でできた小さい袋を何枚も用意する
- きのこは根を残してナイフでカットして収穫、紙の袋に入れる。食べられるか判断がつかないきのこは袋を分けて、一緒にしない
- 森から出たあと、薬局などできのこのチェックをしてもらう
一番乗りできのこを発見
どさんこの名にかけて気合いを入れて参加した結果、一番乗りで目的のきのこを発見。
見つけたときは興奮のあまり写真を撮るのを忘れていたので、後で撮りました。
セップってあれですね、裏がスポンジ状でイグチ系っぽいですね。
ところで私たちはセップと呼んでいましたが、本当はまったく同じではなくて近い種類がいくつか混じっているようです。
たしかに柄が細かったり太かったり、ものによって少し違うんですよね。
豊年じゃ万作じゃ
今年の気候がよかったのかタイミングがよかったのか、大収穫です。
知り合いのきのこ博士に確認してもらい、そのままお友だちの家にお邪魔して、オムレツにして食べました。
翌日から自宅でも、チキングリルきのこクリームソース、ブルーチーズときのこのオムレツ、きのこ親子丼、と三日にわたるセップ祭りが開催されました。
去年はなんでも一緒くたに袋に入れて、翌日に近所の薬局でチェックしてもらったところ「食べられるかわからないきのこと一緒にしたものは食べないほうがいい」と言われてしまいました。
去年の立派なきのこ。これセップでしょう。惜しいことをした…
なので今年はこんなに持ち帰れて余計うれしかったものです。
【おまけ】きのこ写真館
ではセップの他に今回見かけたきのこをご覧ください。
カワイイ!でも絶対毒!と思いきや
上段右のやつっぽい…
これ食べられるって書いてあるように見えるんですけど。うーむ。
下段のきのこはたくさん生えていたので、木の棒で割って「まんじゅうっぽい!」と思っていましたが、これこそ毒でした。毒まんじゅう。
最後はお約束のこちらです。
北海道でもフランスでも、いつも変わらず待っていてくれました。
絶対触らないけどね!
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