フランスではデザートを食べるとき、小さなフォークを使いません。
ではなにを使うのかというと、
- 小さなスプーン
- 普通サイズのフォークとナイフ
のどちらかです。
本当にちょっとしたことですが、しかし確実に存在する違いなので、みなさまにお伝えしてみようと思います。
日本のデザート風景
日本で食事したとき、ケーキ・ようかん・ジュレの盛り合わせデザートに、小さなスプーンとフォークの両方が添えてありました。
するとフランス人が
「このフォークってなんの意味があるの?」
と言うじゃありませんか。
なにってあなた、ケーキとようかん用ですよ。
「ケーキを!小さいフォークで!」
そうですとも。
こっちはこっちでフランスに住み始めた当初、
「ケーキを!小さいスプーンで!」
って思ってたけどな。
フランスのデザート風景
こちらはパリのカフェの、クレームブリュレとケーキ類の盛りあわせデザート。
余談ですが、こういった「エスプレッソと複数の小さなデザートの盛り合わせ」を「カフェ・グルマン(食いしん坊のコーヒー)」といいます。
このデザートも、カトラリーは小さなスプーンのみです。
こちらはクレープですが、カトラリーは普通サイズのフォークとナイフです。
クレープはさすがに小さなスプーンでは食べられないですし、そもそも食べる前に切り分けないといけないですよね。
こういった、ナイフで切り分けて食べるデザートは、普通サイズのフォークとナイフを使います。
小さなフォークの謎
フランスでは食事でもデザートでも、小さなフォークという発想自体がないようです。
たしかにフランス人である同居人宅には小さなフォーク自体が存在しないし、親戚や友だちの家でも見たことがありません。
小さなフォーク、便利ですけどねえ。
柔らかいケーキはいいとして、タルトなんかは、小さなフォークのほうが食べやすくないですか?
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