今までビアンカ派でしたがアプリ版DQ5でデボラ様派に転向しました

いや自分でもびっくりしましたね。デボラ様なんか完全にネタキャラだと思ってましたよ。

ドラゴンクエスト5はSFCでそれなりにやり込んだせいかオリジナル版に愛着があったので、もともとリメイク版は「デボラ?すごろく場?名産品?フーン」って感じだったんです。でもふと気が向いて英語版のアプリを買ってみたんですよね。

それでまあ、SFCでもビアンカ一筋だったので「やっぱりビアンカかなあ」なんて思ってたんですけど、せっかくだから(何が)デボラ様と結婚してみたんですよ。結婚前のやりとり見てて案外いけるんじゃないかと思って。

そしたらもう面白いのなんのってもうあなた、むしろ他の妻だと冒険退屈じゃね?と思ってしまうレベル。

で、ちょっと天空の花嫁論争(ビアンカ派vsフローラ派+デボラ様派)がどうなってるのかググってきたんですが、デボラ様派の少なさよ。もう人によってはリメイク版の話であっても全く眼中に入っていないことすらある。

いやでもね、デボラ様は口が悪いので誤解されがちだけど、なかなか人間的に魅力のあるキャラクターだと思うのです。まあほぼ誰も読んでないとは思いますけど、ちょっとデボラ様の魅力について思ったことを書いてみます。

(セリフは次のサイトからの引用です:[スットン共和国] / 国連G対策センター内「DRAGON QUEST V 天空の花嫁(DS版) ~デボラ全台詞集~」)

 

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デボラ様の魅力①既成概念からの自由さ

デボラ様と結婚式をあげると、誓いの言葉の場面で彼女はなんと

デボラ「え? なんで そんなこと
 あなたに 誓わないといけないわけ?
デボラ「私のことは 私が決めるわよ。
 いいから 先に すすめてちょうだい!

って司式者に言い放つんですよね。「そのセリフ、しびれるね!」ってなりましたよ(FF6はエドガー派)。あ、デボラ様好きだな、と思いました。

このセリフに象徴されるように、彼女はわりと既成の権威とか価値観とか常識から自由な人なんですよね。宗教的な雰囲気のある場面で不謹慎なこと言っちゃいけないとか、妻はこうあるべきとか、王族には尊敬の意を表すべきとか、なんかそういう感覚があまりない。

こういう人には少なくとも二つのタイプがあると思うんですよね。自分で考えた結果そうすることに決定した人と、何も考えていない人。

デボラ様の場合は前者でしょう、と私は思います。彼女のセリフには冷静な人間観察・状況観察能力をうかがわせるものがけっこうあり、何も考えていない人とは思えません。

デボラ「命の恩人に 商売をするだなんて
 いい度胸を しているわね このおじさん。
 でも こういうタイプが 成功するのよね。
デボラ「ここだけの話… なんて言う人は
 たいがい どんな人にでも
 そういうふうに 言うものよ。
デボラ「人ごと みたいに見てるけど
 ボーッとしてるうちに あんたも
 いずれ じいさんになるのよ。
デボラ「何年も 王がいなくても
 この国は 大丈夫だったのよね。
デボラ「なら 別にわざわざ
 誰かが 王位をつがなくても
 よかったんじゃないの?
デボラ「バカな人間ね。
 神になりたがる
 おごりきった心こそが 悪なのよ。

鋭い、鋭いよデボラ様!

 

デボラ様の魅力②判断力と行動力

デボラ様はもともと結婚に興味がないって明言してるじゃないですか。これは「そういう風を装ってる」のではなくて本当に興味がなかったんだと思うんですよね。

だって「妻とはこうあるべき」「夫とはこうあるべき」みたいな固定観念バリバリの奴と結婚したらさあ…人生がつまんなくなるに決まってるじゃん。ということをデボラ様は当然理解しており、そうじゃない男性の少なさもよくよくわかっているため、「結婚に興味はない」と言い切るに至ったと思うのです。

でもそこにそうじゃない面白い奴=主人公が現れたときの判断力と行動力ですよ。ほぼ一瞬で「この男子は例外だ、いける!」と見抜き、このまたとない機会を逃さずにすかさずプロポーズする実行力。賢い、賢いよデボラ様!

デボラ「さあ 早く 私を選びなさいよ。
 グズな男とは 結婚しないからね。

ええ本当にそう思います。ここでグズグズしているような凡人はデボラ様についていくことはできません。

デボラ「ふつつかっぽい リュカだけど
 めんどうみてあげるわ。
 ちゃんと ついてくるのよ。

いいですね、引っ張っていくのが妻でもいいと思うよ!

 

デボラ様の魅力③自尊心とメンタルの安定感

デボラ様の自信のある感じが好きです。湿っぽくなくてすがすがしい。もうこれは完全に個人の好みの問題ですけど、私はへりくだる必要のないところでへりくだるのが好きじゃないのです。卑屈なのがいやなのです。

デボラ様は自分の美をことさらに吹聴しますけど、そのための努力もしてるので、別にいいんじゃないと私は思う。「私なんかブスで」とか枕詞のように毎度つけてこられるよりはよほどさっぱりしていて好きです。

つまりあれですね、自尊心があって、そのために精神が安定してそうなところが好きです。

デボラ「そうよね。
 1度きりの 人生だから 好き勝手に
 生きるのが 一番だと思うの。
デボラ「あんたと 結婚しなければ
 洞くつで 魔物と 戦うなんて
 人生なかったわ。
デボラ「後悔してないけどね。
 楽しいから。

自分に自信があって自分を大切にしてるから、自分を無下に扱うような人生の選択はしないし、その結果後悔もなく、人生を楽しめるという。デボラ様のメンタルは好循環です。

デボラ「赤ん坊だった あの子たちが
 ずいぶん 大きくなっていて
 本当に おどろいたし くやしかったわ。
デボラ「子供たちが 育つところを
 自分の目で 見られなかったわけだし。
 若いままで いられたことだけが 救いよ。

そのうえ転んでもタダでは起きないこのタフさ。頼もしい、頼もしいよデボラ様!

 

デボラ様の魅力④優しさとユーモア

上記の美点も優しさがないと台無しですが、しかし大丈夫です。デボラ様は優しいです。口が悪いのでわかりにくいけど優しい。さりげなくしもべを褒めて伸ばしてくれたりします。

デボラ「あんたって 本当におもしろい男ね。
 少なくとも 今まで はべらせていた
 しもべの中では いちばんよ。
デボラ「見た目のほうは そうでもないけど。
 でも 見ていて あきないわ。
 ほめてるのよ。よろこびなさいよ。

ちなみに「しもべ」と「奴隷」は違うそうです。理屈はわかりませんが、きっとデボラ様は人の尊厳を根底から踏みにじるようなことはしないのでしょう。

デボラ「ドレイと しもべは 違うわ。
 人をドレイとして あつかうなんて
 ゆるせないんだから。

毒舌の合間にさりげなくサポートしてくれたりモチベーションを上げてくれたりもします。たぶんこの人シャイですよね。こういう強気な感じで照れ隠ししないと本心を言えないんでしょう(それがミルドラース戦前でついにストレートな伝え方してきて、そこでみんなやられるわけですが)。

デボラ「あんたが くじけそうになっても
 私が あんたを ひっぱってあげるわ。
 ……道 わからないけどね。
デボラ「あんた 道に 迷ってる?
 大丈夫。私を選んだ時点で
 人生の 間違いはないと思うから。

日常生活のこまごましたことは主人公をこき使うけど、彼の主目的を達成することはちゃんと考えてるデボラ様。本当に自己中心的な人だったらこういうことは考えません。

デボラ「私も リュカと結婚していなければ
 勇者の話を聞こうだなんて
 考えもしなかったと思うけど。
デボラ「リュカのママを 助けるためには
 伝説の勇者の 助けがいるのよね。
 …本当に いてくれればいいんだけど。

長く厳しい旅路を和ませるような冗談も言ってくれるしね。面白い、面白いよデボラ様!

デボラ「国王のような エライ人でも
 悪いことをしたら牢に入れられるかしら?
 リュカ ちょっと ためしてみる?
【はい】                   【いいえ】
デボラ「あんた 本当に お気楽ね……。    デボラ「なにを いっしょうけんめい
 リュカが 牢に入ったら 誰が         答えているのよ。リュカって
 私の世話を するのよ!            本当に アホね……。

私もこのタイプの質問にうっかりまともに答えてしまって、「ああアホだな、なに真面目に答えてんだろ」と思うことあります。こういうユーモアセンスって人間関係にはかなり大切ですよね。冗談言わない人間関係って退屈じゃないですか。ねぇ。

 

より現代的な妻像としてのデボラ様

というわけで、長年ビアンカ派でしたが、アプリでデボラ様派に転向しました。

デボラ様のワイルドさと自由な精神は『ティファニーで朝食を』(もちろん小説のほう)のホリー・ゴライトリーを彷彿とさせます。自分の求めるものがわかっていて他人にどうこう言われてもへっちゃらなメンタルの強さは『やまとなでしこ』の神野桜子を思い出します。

ビアンカとフローラもそれぞれかわいいんだけど、私にとっては彼女たちのありようはちょっと夫に従順すぎるし、性別役割分担意識も強すぎるんですよね。まあ、オリジナル版の発売が1992年ということを考えれば仕方ないですけどね。

その点、結婚してもしなくても常に主体的に人生を楽しめる、デボラ様の自由で自立した気質が好きなのです。ときどき必要以上に口が悪いのが玉に瑕とはいえ、より現代的な妻像として、デボラ様、なかなか素敵じゃないですか?(「なかなか」とか言ったら怒られそう)

 

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