このごろではフランス発冷凍食品チェーン・ピカール(picard)が日本にも進出しているようですが、ブーダンノワールは売ってるんでしょうか。
肉屋さんで買うのが本当なんでしょうが、ピカールのもなかなかいけるものです。
日本人にはあまりなじみのない食品ですので、普通の食べかたやちょっと変わった食べかたなどご紹介してみたいと思います。
ブーダンノワールとは
(画像はpicardサイトのスクリーンショットです)
ブーダンノワール(boudin noir)というのは、読んで字のごとく黒いソーセージです。主な材料は
- 豚の血
- 豚の脂
- 豚の肉
- 豚の内臓
で、玉ねぎやりんごなどが入ることもあり、それらに香辛料で味付けがなされています。
たいがい血と内臓でできているわりに、あまり臭みもなくとてもおいしい、と私は思います。
一般的な食べかた
ブーダンノワールを供するときには、りんごのソテーやマッシュポテトを添えることが多いようです。
りんごを添える場合は、たとえばこんな手順。
- りんごの皮をむき、切る
- バターを溶かしたフライパンでりんごを15分ほどソテーする
- その間、別のフライパンにバターを溶かし、ブーダンノワールに火を通す
- ブーダンノワールははじめ強火で外側を焼き、そのあとは破裂しないよう弱火で焼く
- 塩こしょうで味をととのえる
(上記はこちらのサイトを参考にしました)
ふたつを一緒に食べると、ブーダンノワールの塩気とりんごの甘さが調和して、日本人も大好きな甘じょっぱい味わいです。
みんながしらない食べかた
さてここからが本題です。
同居人(フランス人)も、半世紀にわたってブーダンノワールにりんごを添えていました。
ところがある日、シャンパーニュ地方のトロワ(Troyes)への出張から帰ってきて、興奮冷めやらぬ面持ちで言いました。
「ブーダンノワールにいちごジャムが添えてあったのを食べたらおいしかった!」
…何…だと…
トロワのレストランではブーダンノワールに別添えでいちごジャムがついており、それにディップして食べところ「なまらおいしかった」らしいのです。えーっ!
ということで、さっそくオーガニックのいちごジャムでやってみました。
ブーダンノワールを普通のやりかたでソテーして、ジャムが甘いので付け合わせはりんごのかわりに玉ねぎのソテーにします。
それから、グリーンサラダとローストポテトでワンプレートにしました。
なまらおいしかったです。
豚の血ソーセージ、おいしいです
ブーダンノワール、だめな人はだめらしいですが、私は「豚の血」のインパクトのわりにはそこまでくせのない料理だと思うんですよね。
納豆とか塩辛に比べたら楽勝レベルだと思います。
普通にりんごソテー添えにしてもおいしいし、いちごジャム添えにしてもおいしいので、手に入る機会があればぜひお試しください。
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