PhiloFrance フィロフランス

語学力ゼロでフランスに渡ったどさんこが、いかにしてフランス語を学習し、フランス社会を観察し、フランス生活に適応していくかの記録。

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フランス人女性が今の権利と自由を獲得するまで

      2018/09/10




P1220467ソルボンヌ・ヌーヴェルの語学講座には、フランスの歴史だとか文化の授業は特にありませんが、教材の選び方でそういう話になることもあります。

 

先日は差別をテーマにした授業。

身近なこともあって、女性差別と妊婦差別に多く時間を割いていました。

 

フランスで女性が様々な権利を獲得するまでの道のりも説明していたんですが、女性が自由になったのってけっこう最近なんですね。

日本とフランスで女性参政権が認められたのも1945年で同じ年なのに、どこで今みたいな差がついたんだろ。

 

女性に厳しい20世紀前半のフランス

ざっくり年表でアレなんですが、授業の本題は語学なもので。

 

  • 1907年 既婚女性が自分たちの収入を自由に使えるようになる(それ以前は夫のもの)
  • 1914-18年 第一次世界大戦。徴兵された男性の代わりに、女性が労働に進出
  • 1938年 大学進学が女性にも開かれる。身分証明書とパスポートを夫の許可なしで持てるようになる
  • 1945年 女性の選挙権が認められる
  • 1968年 五月革命。女性の権利が広がってより自立が進む

 

こうしてみると、フランスの女性もいろいろ制限されてますよね。

収入が夫のものって・・・ジャイアニズムじゃん。

身分証明書とパスポートを持つのにも夫の許可が必要だったとか、それがたったの80年前だとか、なかなか衝撃の事実です。

 

日本の戸籍制度って、あれっ

「女性は若いうちは父親、長じてからは夫と、常に男性に紐づけされていました」

と先生が言うのを聞いて

「フランス案外最近まで家長制度(笑)」

と思っていたのですが、

 

「あれ?現代日本の戸籍って同じじゃね?」

 

あああ、未婚だとお父さんの戸籍で、結婚したらほぼ夫が戸籍筆頭者になってその中に組み込まれる!たいがい男性に紐づけされてる!

笑えない全然笑えない。

このシステムって人間が平等じゃないですよ、もはや20世紀の遺物じゃないですか。

 

五月革命で女性の自由が拡大

そんなこんなでフランスの女性といえども昔から自由ではなかったわけですが、今日の彼女たちには「五月革命」の大きな影響があるようです。

 

五月革命は1968年5月に学生を中心にして始まり、労働者にも広がって、政治や文化、古い体制、人々の意識に変化をもたらした社会運動です。

女性にまつわる意識も変わり、収入を得て自立するようになった女性たちは、恋愛や結婚についても自分の意思で決めるようになったため、結婚の件数もこのあたりから減ってきたとのこと。

 

「五月革命以前じゃあるまいし、フランス人女性は寝るときにパジャマなんて着ないよ」

とフランス人が言うのを聞いたことがあります。

ちょっと話を盛ってるのかもわかりませんが、解放された感じは伝わりますね。

 

フランス女性ははじめから自由ではなかった!

自由なイメージのあるフランスの女性たちですが、ここ100年間で劇的な変化が起きていたようです。

 

大学進学したり労働に進出して経済的な制約が減っていき、五月革命による社会の変化で恋愛や結婚も主体的に決めるようになり、現在に至ると。

現在の自由は決して棚ぼたではないんですね。

 

そういうわけで、現代のフランス社会を知るうえで五月革命は避けて通れないみたいです。

「五月革命以前」「以後」といった視点での話も多々なので、概要はつかんでおきたい。

 

ところで日本は女性の意識や自立について、フランスでいえば五月革命以前なのかもしれないと思うこともあります。

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