PhiloFrance フィロフランス

語学力ゼロでフランスに渡ったどさんこが、いかにしてフランス語を学習し、フランス社会を観察し、フランス生活に適応していくかの記録。

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フランス人女性が今の権利と自由を獲得するまで

      2018/01/31




P1220467ソルボンヌ・ヌーヴェルの語学講座には、特にフランスの歴史だとか文化の授業はありませんが、教材の選び方でそういう話になることもあります。

先日は差別をテーマにした授業。身近なこともあって、女性差別と妊婦差別に多く時間を割いていました。フランスで女性が様々な権利を獲得するまでの道のりも説明していたんですが、女性が自由になったのってけっこう最近なんですね。

日本とフランスで女性参政権が認められたのも1945年で同じ年なのに、どこで今みたいな差がついたんだろ。

 

20世紀前半のフランスが思ったより女性に厳しい件

ざっくり年表

  • 1907年 既婚女性が自分たちの収入を自由に使えるようになる(それ以前は夫のもの)
  • 1914-18年 第一次世界大戦。徴兵された男性の代わりに、女性が労働に進出
  • 1938年 大学進学が女性にも開かれる。身分証明書とパスポートを夫の許可なしで持てるようになる
  • 1945年 女性の選挙権が認められる
  • 1968年 五月革命。女性の権利が広がってより自立が進む

ほんとにざっくりでアレなんですが、授業の本題は語学なもので。

こうしてみると、フランスの女性もいろいろ制限されてますよね。昔から自由な国だったわけではないようです。

日本の戸籍制度って、あれっ

それにしても身分証明書とパスポートを持つのに夫の許可が必要だったとか、それがたったの80年前だったとか、なかなか衝撃の事実です。収入も夫のものって・・・ジャイアニズムか。

「女性は若いうちは父親、長じてからは夫と、常に男性に紐づけされていました」と先生が言うのを聞いて「フランス案外最近まで家長制度(笑)」と思っていたのですが、

あれ?現代日本の戸籍って同じじゃね?

あああ、未婚だとお父さんの戸籍で、結婚したらほぼ夫が戸籍筆頭者になってその中に組み込まれる!大概男性に紐づけされてる!ガタガタ。笑えない全然笑えない。このシステムって人間が平等じゃない。20世紀の遺物じゃないですか。もはや。

 

五月革命で女性の自由が拡大

そんなこんなでフランスの女性といえども昔から自由ではなかったわけですが、今日の彼女たちには五月革命の大きな影響があるようです。

五月革命は1968年5月に学生を中心にして始まり、労働者にも広がって、政治や文化、古い体制、人々の意識に変化をもたらした社会運動です。

女性にまつわる意識も変わり、収入を得て自立するようになった女性たちは、恋愛や結婚についても自分の意思で決めるようになったため、結婚の件数もこのあたりから減ってきたとのこと。

「フランス人女性は寝るときにパジャマなんて着ないよ。五月革命以前じゃあるまいし」

とフランス人が言うのを聞いたことがあります。ちょっと話を盛ってるのかもわかりませんが、解放された感じは伝わりますね。

 

社会を変えるための運動は大切

自由なイメージのあるフランスの女性たちですが、ここ100年間で劇的な変化が起きていたようです。

大学進学したり労働に進出して経済的な制約が減っていき、五月革命による社会の変化で恋愛や結婚も主体的に決めるようになり、現在に至ると。状況が整うこと、意識が変わることの両方ですね。

日本は女性の意識や自立について、フランスでいえば五月革命以前なのかもしれないと思うこともあります。男子に媚びるモテ記事に怒れ、日本女子!

 

本日の一冊

フランス社会を知るうえで、五月革命は避けて通れないみたいです。やはり転換点のようで、「五月革命以前」「以後」といった視点での話も多々。概要はつかんでおきたい。

 

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