ブルターニュのそば粉料理「キガファルス」を食べました

ブルターニュのそば粉料理「キガファルス」を食べました

ブルターニュのそば粉料理「キガファルス」をはじめて食べました。

 

定期的にブルターニュに行くこともあり、クレープやクイニーアマン、ファーブルトンにはだいぶ親しんでいましたが、これはまた全然違う料理です。

ブルターニュのローカル料理で、フランスにいても頻繁にはお目にかからないと思うので、書き留めておこうと思います。

 

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キガファルスとは

「キガファルス(Kig ha farz)」という料理は、ブルターニュのレオンという地域の名物です。

「肉(kig)と(ha)小麦粉(farz)」という意味で、kigとhaはブルトン語、farzはラテン語だそう。

 

もともと庶民的な料理で、昔、レオンの地方の家にはそれぞれ、キガファルスをつくるための道具(そぼろ状のそば粉を茹でる袋)があったらしいです。

 

モルレーのおいしいレストラン

この料理がおいしいレストランがモルレー(Morlaix)にあると知り合いから聞いて、行ってみました。

An Dol VAD(2021年に閉店した模様です)

1 Rue de Paris, 29600 Morlaix

 

モルレーというのは、ブルターニュのフィニステール県にある素敵な町です。

TGVの駅もあり、とても高い石造りの鉄道の高架が印象的。

 

全くの余談ですが、この高架の隣に教会があって、その教会の神父がミサ中に突如脱走して高架に駆け上り、自殺を試みて飛び降りるも、奇跡的に軽傷で済んだ事件があったそうです。主に感謝。

 

本場のキガファルス

ではさっそく、こちらです。

なかなかの量!パンを食べてる場合じゃありません。

 

時計回りにざっくりレポートすると、

  • 右上:茶色いボウルに入ったスープと野菜(キャベツ、人参が主)
  • 右下:豚すね肉、牛肉、ブルターニュのソーセージ
  • 左下:白い器に入ったエシャロットとバターのソース
  • 左上:茶色いそぼろ状のものは袋に入れて肉と同じスープで茹でたそば粉、その上に見える白いものは小麦粉で作ったほんのり甘い生地の、表面をバターでかりっと焼いたもの

という感じです。記憶とwikipediaを参照しました。

 

この一見素朴な料理が、なかなかどうしてとてもおいしかったのです。

 

そば粉のそぼろをスプーンですくい上げてスープに浸したり、小麦粉のもちもちした生地やお肉を、エシャロットとバターのソースにつけて食べたりします。

これはいける。

 

ブルターニュでなら作れるかも

レストランほど素晴らしくはできないでしょうが、自分でももしかしたらできそうな気がします。

もとが庶民的な料理だし、簡単にアレンジしたっていいですよね。

 

スープはきっとコンソメ味なので、キャベツと人参と肉をコンソメスープで煮れば、だいたいこんな感じになりそうです。

ソースも、軽く火を通したエシャロットに有塩バターをどんと落として溶かせば、近い感じのものができる気がする。

このあたりのスーパーマーケットにはそば粉のそぼろと小麦粉の生地も売っていたし、そば粉はコンソメスープで一緒に茹でてしまおう。

 

そば粉の新しい食べ方発見です

というわけで、これもそば粉の料理なんですよね。

同じそば粉の料理でもガレットは知っていたけど、キガファルスは見たことも聞いたこともなかったので、新しい発見でした。新しくない発見とかあるんだろうか

 

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