フランス語C1レベルを目指して、『L’Expression française écrite et orale』という問題集に取り組んでいます。
この本はFNAC(フランス人御用達の大きな本屋さん)に行って、あれこれ手にとって選びました。
ソルボンヌ・ヌーヴェル(パリ第3大学)のDULFでB2+〜C1のクラスまで修了してはいるんですが、私のフランス語はまだまだ勘や雰囲気に頼っているところが多い。
つまり朝から晩まで間違いだらけなので、文法の抜けや漏れをこれでカバーしようという作戦です。
問題集の内容
『L’Expression française écrite et orale』は5パート39項目からなり、ざっくり概要を書くと
- パート1:句読点、nominalisation、動詞にまつわるエトセトラ
- パート2:冠詞、pronoms personnels/démonstratifs/relatifs、前置詞など
- パート3:時制とそれに関連する表現、discours rapportéなど
- パート4:考え/意向/感情/比較/原因/結果/目的/譲歩/条件の表現
- パート5:丁寧さの度合い、語彙
こういう感じです。
文法の抜け漏れをカバー
私は冠詞が非常にまずい自覚があったので、冠詞セクションのあるパート2からはじめて一周しました。
本当にいろんなことが抜けてるし漏れていましたね。おそろしい。
この本はひととおりの文法を網羅しているので、全部やってみると自分の弱点がてきめんにわかります。
接続法の用法が曖昧でした
私の場合、冠詞とならんでひどいのが接続法でした。
概要や活用は学校で勉強したのですが、どういうときに使うかをいまひとつ体系的に整理できていなかったみたいです。
感情の表現のときはほとんどが接続法であるとか、
【例:Je suis contente qu’il ait réussi.】
もっと注意なのは、考えの表現のときに、可能性の度合いによって直接法と接続法を使い分けることです。
【例:J’atteste que cet homme est innocent.
/ Je nie tout ce dont l’on m’accuse.】
このあたり、曖昧だったなあ。
疑問文の作りかたによって直接法か接続法かが変わるというのも知らなかった。
ところで最近スマートフォンでFF5をプレイしていて、気になる表現はスクリーンショットを撮っているんですが、これも本のおかげですっきりしました。たぶん。
「Que la garde demeure inébranlable jusqu’à a ce que je revienne avec le roi.」
この文を130ページと148ページの記載をもとに考えると、
- jusqu’à ce que + 接続法(〜するまで)
- 文の前半と後半の入れ替えは、制約や確認の意味を強める
ということであるので、文を見慣れた形に戻すと
「Jusqu’à ce que je revienne avec le roi, il faut que la garde demeure inébranlable.」
で、最初の文のdemeureは接続法(2番目の文のdemeureは直接法)になると解釈したんですが、あってるかなあ。
本人的には納得してるんですけど、違ったらどなたか教えてください。お願いします。
【追記】
Que + subjonctif について le ciel bleu さんが「命令や願望を表す用法」ではないかというコメントをくださって、辞書やネットをあたってみたら、北鎌フランス語講座にも説明がありました。ありがとうございます。
おかげさまで、以前は疑問文でもないのに「Que」が文頭にくるだけでバックアタックからの混乱ステータス攻撃を喰らったようなわやわやぶりだったのが、少し落ち着いて対処できるようになりました。
語学の道はものまねしマスターよりも遠し。
いい参考書です
その後TCFを受験して、文法セクションで「あと1点でC2のC1レベル」を出せたので、目標は無事に達成です。
冠詞と接続法のほかにも、原因と結果の表現とか、目的とか、すごく重要なのに抜けたり漏れているところがありました。
「そんなのばっちり!」と思った方には当然この本は必要ありませんが、どきっとした方にはおすすめです。
解答は別売りでございます。
コメント
こんにちは。はじめまして。
ブーダンについていろいろ見ていたら、しほさんのこのブログに辿り着きました。
そして、この記事も目に入ったので読みましたよ。
Que la garde demeure inébranlable jusqu’à a ce que je revienne avec le roi.
この文のQue la garde demeure inébranlableの部分は
Que + subjonctif で、命令や願望を表す用法ではないかしら。
そう解釈すると意味もはっきりわかると思うのですが、どうでしょう。
Queが文頭にくる独立節でこういう用法があるので、和仏辞典でqueを見てみるといいと思います。
フランス語の勉強、頑張ってらっしゃいますね~
いろんな本を読んだりテレビを見たり、おしゃべりしたりしながら
これからもぜひ頑張ってくださいね!
ブーダンといちごジャム、試してみますね。
le ciel bleu さん
コメントありがとうございます!Que + subjonctif の用法、とても助かりました。さっそく辞書で見てみます。フランス語でフランス語を勉強するのも大切なことですけど、日本語の説明は「腑に落ちる」感じがします。おかげさまですっきりしました。
ブーダンといちごジャム、ぜひ試してみてください。フランス人は果物を料理に使うのが上手ですよね。みりんと砂糖ベースの私は感心することしきりです。