フランスではじめての修士課程がはじまって思うこと

フランスでの修士課程が始まって2週間が経ちました。

この環境が当たり前になって忘れてしまう前に、雑感をいくつか書き留めておこうと思います。

 

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学内システムを理解することがすでに勉強

大学院生活、いろいろと翻弄されております。

事務手続きがやっと終了して、昨日ようやく学生証を受け取りましたが、履修登録はまだ途中。

そのあたりのシステムは授業で説明があったり人に聞いたりして、ようやくわかってきました。

が、年間スケジュール(ところによって臨機応変な感じ)とか、図書館の入り方とか、まだ謎が残っています。

これはどうも、私が外部から入ってきた学生だから、のようです。

というのも、他の学生はほとんどが学部から持ち上がっているので、一通りのことは把握しているっぽい(=よって基本的なことは逐一説明されない)のです。

そんな中、私は完全にアウェイであり、置かれている場所のシステムやルールを理解することがすでに勉強です。

 

フランス語との付き合い方

学校に通うと必然的に大量のフランス語を聞いたり読んだり書いたりするので、真面目に取り組めばやはり語学力の向上に繋がります。

でも結局、大学院に行ったからといってフランス語が完璧になるわけではないんですよね。

日仏翻訳の授業に出ていて思いますけど、母語以外の言語の細かいニュアンスって、いくら勉強してもなかなか全部はわからないのでしょう。

ということで、私が大学院で学べることのひとつは、自分のフランス語にたいする自分の評価を健全な相対評価に改める、ということのようです。

今までやりがちだった

「フランス語話者のフランス語に比べてここもここも間違っている」

ではなく、

「自分のフランス語は、完璧ではないけれどもこれだけのことができる」

という、より客観的かつ健全な自信を育てたい。

 

ものの考え方を勉強する

物事を考えたり判断したりするのに大事なことってありますよね。

たとえば

  • 根拠はなんなのか
  • その根拠はそもそも信頼できるのか
  • 人の考えと自分の考えの区別がついているか

などなど。

しかし最近、世の中のいろいろな情報に接していて思うんですけど、こういうことってごちゃごちゃになりがち。

自分がどうしてそう考えているのかもわからないまま、その気になっていることってけっこうあると思うのです。

修士課程で、方法論の授業をとって論文を書く過程で、信頼できる情報をもとにして筋道立てて物事を考える力がつくのではないかと期待しています。

 

フランスの教育機関を観察するつもりで

などと考えつつ、他にも好きなことをしながら学生生活を楽しみたいと思っています。

学校が生活のすべてになるのはなんかいやなので。

どうも自分の性格上、どの世界にいても、中心から少し距離を置いて眺めようとしてしまうのです。

でも、その心持ちを保持したまま学校に通うのも、学問をするにあたってそんなにおかしな態度ではないだろうと思っています。

 

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