PhiloFrance フィロフランス

語学力ゼロでフランスに渡ったどさんこが、いかにしてフランス語を学習し、フランス社会を観察し、フランス生活に適応していくかの記録。

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フランス語の習得がうまい人は「フランス語の考えかた」を理解するのがうまい

      2018/08/28




IMG_4105外国語を勉強していると、言語ってなんなんだろうと気になってきます。

「どの言語を使うか」によって「どう考えるか」が変わるからです。

 

言葉を勉強するときには「その言語の考えかた」を知るのがすごく大切だと思います。

そのあたりに、外国語習得のうまい人とそうでない人の違いがあるような気がします。

 

日本語の「未来」とフランス語の「未来」

あるときフランス人に

「日本語の未来形ってどんなの?」

と聞かれたことがきっかけで、日本語とフランス語って発想が全然違うなあと思いました。

 

日本語の「未来」

まず日本語で未来のことを言ってみましょう。

 

「来月、日本に帰ります」

 

あれ、「帰ります」って現在形じゃない?

「来月」くっつけてるだけじゃない?

うーむうーむ、他に方法はないのか。

 

「日本に帰るでしょう」

 

なんか違う、これだと仮定の話みたい。

つまり日本語の場合、現在形に「明日」「来月」などを付け足して未来をあらわしているということになります。

 

フランス語の「未来」

さっきのフレーズをフランス語で言うと、たとえば

「Je vais rentrer au Japon」

になり、動詞活用のおかげで未来の話をしていることがわかります。

 

フランス語は動詞活用の時制が細かく分かれていて、未来形だけでも、

  • 近接未来(わりと近い未来)
  • 前未来(英語でいう未来完了)
  • 単純未来(もうちょっと遠めの未来)

があり、その他にもこれだけの時制があります。

  • 複合過去(主に過去の一点を表す)
  • 半過去(継続していた過去)
  • 大過去(過去の時点で過去)
  • 条件法過去・現在(英語でいう仮定法)
  • 接続法現在・過去(説明しにくいので省略)
  • 単純過去(書き言葉専用)

細かいですよね。

日本人だって当然時系列は区別してるけど、ここまでのバリエーションはないような気がします。

 

ということはフランス人の頭の中では、時系列を区別するレイヤーが日本人よりも厳密になっているのではないかと思われます。

 

フランス語の数量

フランス語は、名詞に冠詞がつきます。

さらに、はっきりしない量をあらわす冠詞まであります。

  • un pain は ひとつのパン
  • du pain は いくらかのパン
  • des pains は いくつかのパン

 

しかし冠詞をつけないバリバリ日本語脳の私は、

「別にいっこでも複数でもよくね?」

「必要なときだけ適宜『3個』とか言えばよくね?」

と思います。

 

ということはフランス人の頭の中では、言葉に変換するときに、ものの数量を常に意識していると思うんですよ。

 

フランス語脳の発想

以上のことからも察せられるように、フランス語は「明晰さ」が特徴だそうです。

そのために、国際的なルールを書く時はよくフランス語が使われると聞いたことがあります。

 

そういったフランス語の特徴が、フランス人の発想や考えかたに影響を及ぼしていることは想像に難くありません。

だって始終フランス語を使って思考しているわけですしおすし。

そうなるとやはり、しらずしらずのうちに「フランス語の考えかた」が脳にしみこむでしょう。

 

言語がもつ精神を理解すること

外国語を習得するということは、

「その言語の考えかたに合わせて脳の使いかたを変える」

ということじゃないでしょうか。

その切り替えがうまいかどうかで、言語習得の得手不得手が分かれる気がします。

 

つまり、フランス語をフランス語らしく話すためには、文法や語彙を勉強するだけでなくて、「フランス語の考えかた」を理解することが必要だと思うのです。

 

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