話す言語によって性格が変わることが判明しました

フランスに住んでフランス語を勉強してしばらくになりますが、日本語を話している時とフランス語を話している時って、同じ自分なのになにかが微妙に違うなあと思っていたんですよ。

そうしましたら、「言語によって人格やふるまいが変わる」という現象が研究されていました!

この研究についてぜひみなさまと分かち合いたいので、参考にした記事を引用しつつ簡単にまとめておきます。

 

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個人重視の英語と家族重視のスペイン語

(記事ソース:Comment parler une autre langue peut changer votre personnalité/LesEchos)

2006年にアメリカ・コネチカット大学の研究で、同じ人物の英語での人格とスペイン語での人格を調べるテストが行われました。

具体的には、率直さ・親切さ・誠意・外交的かそうでないかなど。

テストでは被験者の性格にかかわることが質問され、彼らの答えには使う言語によって違う傾向があったそうです。

  • スペイン語での回答の傾向:家族や友達や余暇の楽しみ
  • 英語での回答の傾向:これまでにやり遂げたこと、勉強のこと、普段の活動など

研究者はこの結果を、

アメリカ社会はより個人主義で、個人の実績や自己の確立が重要とされるのに対して、スペイン社会では人のつながりがより重要である」

ことと結びつけています。

さらに英語とスペイン語の話者でフランス語を学んだ被験者によると

フランス語を話すときはエレガントで洗練されているように感じる

とのこと。つまり、

言語とその言語が使われている文化との関係を切り離して考えることはできない

というわけです。

 

ドイツ語の視点と英語の視点

(記事ソース:使う言語が「世界の見え方」を決めている:研究結果/WIRED)

ランカスター大学での研究では、ある動画をドイツ語母語話者と英語母語話者に見せました。

すると彼らはそれぞれ、動画について

  • ドイツ語話者「自動車に向かって歩いている人」
  • 英語話者「人が歩いている」

と説明したとのこと。

ドイツ語を話す人たちは、「その行為が何のためであるか」も一緒に描写する傾向があるそうです。

そういえば、「英語は動詞の役割が非常に大きい言語である」という話をどこかで聞いたことがありですが、この研究の結果からも「そうかも」と思えますね。

 

言語で人格は変わるのかも

つまり、どの言語を使うかによって、同じ人でも性格(のあらわれかた?)が少し変わるのかもしれません!

外国語を話している人と謎の距離感があるのも、そもそもの発想の土台が違うということがあるんでしょうねえ、きっと。

ということは、新しい言語を勉強するのは新しい視点を得るということじゃないですか。

面白いですよね。

 

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