【C1への道】動詞活用、再帰動詞、冠詞、前置詞の難しさ

現在フランス語C1レベルを目指して勉強中です。
そこでフランス語に翻弄されている人が思う、フランス語の難しい、しかし少しずつ克服していきたい点をあげてみます。
動詞活用と時制・性数の一致
動詞活用自体はいいんです。よくないけど。
これは覚えて慣れるしかありません。
三人称複数形がぱっと出てくるには、条件法がぱっと出てくるには、接続法がぱっと出てくるには、きちんと覚えて、あとはとにかく慣れです。
とくに意識してどうにかしないといけないのは以下です。
時制の一致
動詞活用に関連して、間接話法の時制の一致にも気をつけたいものです。
たとえば「過去の時点での未来」を表すとき、前半の文では過去形を使って後半の文では条件法を使うとなると、やっぱり頭の中で少し考えてしまいます。
性数の一致
そのほか動詞まわりのことでいうと、複合過去のときに時折現れる性数の一致も、きちんとできたらいいなと思います。
これはフランス人でもやらない人がいるそうです。
「La route qu’on a prise… 」
再帰動詞の意味とその活用
「再帰動詞」って意味がもうわからないもの。
何が問題って、感覚的に理解できるまでに時間を要するうえ、動詞の意味がわかっていても、再帰動詞になると全く意味が違ってしまう動詞が多々あることです。
「faire」はもちろん知っていても、「se faire à…」が「…に慣れる」という意味だと知らない、というようなことは案外多いものです。
さらにいやなのが再帰動詞の複合過去の活用。
否定形でenなんか入ると目も当てられません。
現在形:Tu ne t’en rends pas compte ?
複合過去:Tu ne t’en es pas rendu compte ?
こんなフレーズをすらすら言える日は来るのか。
冠詞
定冠詞か不定冠詞か間違えないように心がけ、量的な話だったら部分冠詞にしてと、もう複雑すぎです。
しかもどれを選べば良いかわからない事態がちょいちょい出来。
ここはもう、ネイティブとの差が一生埋まらないところだと思います。
私の脳は冠詞の認識抜きでできあがっていますので、ネイティブの人の感覚は一生理解できない気がします。
前置詞
前置詞の使い分けも難しいです。
特に動詞と組み合わせて運用されることの多い「à」「de」なんかは、組み合わせの決定的な法則がないそうです。
つまり、どの動詞にどの前置詞が使われるのか、はたまた使われないのか、つべこべ言わずに覚えるしかない模様。
そんなご無体な。
完璧にはなりませんね。
という、独断と偏見によるフランス語の難しさでした。
まあどのみちネイティブにはなれないので、根を詰めすぎず、がんばりますん。
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こんにちは 同じく長年フランスにいるものですが、DELFDALFを受けたことがなく、ようやく重い腰を上げて受験予定です。このコラムのラスト「根を詰めすぎないこと」、的確なアドバイスですね! そう、薄い文法書に全てはのってるはずが、生活の多忙さに右往左往して、なかなか集中して学んでませんでした。。。一人一人の対話、アドバイス、一日づつの時間を大事に、のぞみたいです。ちなみに、B2やC1をとられた学習時間は、一日どれくらいでしたか?ノートのコツ、口頭筆記試験のチェックはどうされていたでしょうか、教えていただけると嬉しいです!
KUMIさん、こんにちは。
フランス語の勉強、大変ですよね。なにせ覚えることが多いですし。
でも、フランスに住んでいると、上達がすぐに実感できて楽しいですよね。
ご質問の内容について、いち個人の経験の範囲ではありますが、以下にシェアしてみます。
まず、語学学校での勉強時間についてです。
TCFでB2を取るまで、語学学校に880時間通いました(55週間×16時間)。
TCFでC1を取るまで、語学学校に992時間通いました(62週間×16時間)。
次に、試験対策用の勉強についてです。
B2をとったときは、試験用の対策はしていませんでした。
C1をとったときは、少なくとも試験前1か月ぐらいは対策していたと思います。2か月くらい前からしていたかもしれません。
時間は、たぶん、平均すると1日に2時間ぐらいではないかと思います。
ノートはあまりとらないのですが、単語帳は作っていました。
DELF B2の試験対策は、10年ほど前ですが、語学学校で聞いた話をこちらにまとめてあります。
それから、TCFでC1をとったときの勉強内容は、こちらにまとめてあります。
少し時間が経っていますが、なにかしらのご参考になれば幸いです。