フランス人「秋は見つけるものでなく秋分の日にはじまるもの」

9月に入り、日本の皆様におかれましてはそろそろ天高く馬肥ゆる秋の気配をお感じのことと思います。

現在の季節を「夏の終わり」という人もいれば「秋のはじめ」という人もいると思いますが、フランスでは

「今日までは春!明日からは夏!」

というように、四つの季節がパッキリ分かれています。

(´-`).。oO(風情に欠ける…)

と思わないでもないですが、どういうわけかご説明しましょう。

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夏はいつ始まるのか問題

フランス滞在初期、右も左も分からない状態で市のフランス語コースに通っていた頃、先生がこう板書しました。

  • 春 3月21日から6月20日まで
  • 夏 6月21日から9月20日まで
  • 秋 9月21日から12月20日まで
  • 冬 12月21日から3月20日まで

そんなにはっきり分けなくても、その年によって少しずつ雰囲気が違うでしょうよ。

などと思っていたのですが、同居しているフランス人も上記の日程で季節をパッキリ分けている模様。

というのも先日、こんな会話がありました。

私「今年の夏日本にいたときにさあ」

仏「今年の夏(6月21日から9月20日)はフランスにいたでしょう」

私「だから初夏(6月のはじめ)だってば」

仏「そういえばフランスに戻ってきたのは6月23日だったもんね、少しだけ(6月21日と22日)夏の日本にいたね」

私「日本の夏はそれより前に始まってんだよ!」

フランス人「四季は日の長さで区別される」

フランス人の言い分では

「季節というのは太陽の位置で決まるものですから、春分秋分、夏至と冬至で四季を区別するのは当然です。それとも日本では太陽が別のシステムで運行してるってわけ?そんなことないでしょう」

と、あくまで太陽(というか地球)の運行状況で四季を分けている模様。

日本人「季節は皮膚感覚で判断するものである」

それに対して私は

「日本でも『暦の上では』という表現はしますけど、季節の移り変わりはどちらかというと皮膚感覚です。なのでその年の天候によっても変わります。それに日本には四季よりももっと細かく季節を区切る言葉だってあるし、日本には日本の季節の定義があるんですよ」

と、don’t think, feel説を展開。

だいたい「太陽の位置が同じ」「高い」「低い」という理由で春夏秋冬を区切るっていうのも、いつかどこかで誰かがたまたまそう決めただけじゃないの、と思うんですけど。

季節はうつろいゆきたい

日本人としては、新しい季節はふとした瞬間に訪れてほしいんですよ。

とんぼをたくさん見たら秋だとか、野菜やさんに落葉きのこが出回りはじめたら秋だとか。

「明日から3ヶ月は秋です」でもいいんだけど、しかし、小さい秋を見つけたときが秋でもいいと思うんだけどなあ。

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