ブルターニュ名物クレープのレシピ、食事用とデザート用

フランスのブルターニュ地方の名物に、クレープがあります。
ひとくちにクレープといっても生地は二種類あり、だいたいの場合、食事にするのはガレット(そば粉)、デザートで食べるのはクレープ(小麦粉)です。
フランスに来る前は、食事としてのクレープには、ほぼ出会ったことがありませんでした。
日本でクレープのお店の前など通ると、とにかく生クリームで、個人的には厳しい。
そういうわけで、ほとんどクレープとかかわりのない半生を送ってきましたが、人生は不思議です。
今クレープ大好き。
簡単においしく食事をとりたいときに、とてもよいものです。
基本のクレープ・コンプレットの作りかた
クレープリー(クレープのレストラン)のメニューを見ると、「crêpe complète(クレープ・コンプレット)」というのがあります。
これはハム・卵・チーズのクレープです。
カレーの具に例えると玉ねぎ・にんじん・じゃがいもぐらいのスタンダード感ではないかと思います。
この基本のクレープを、自宅で再現してみましょう。
といってもすごく簡単です。生地さえあれば余裕です。
用意するもの
- そば粉のガレット生地
- ハム
- 卵
- チーズ(ピザ用のものなど)
- 塩・胡椒
調理の手順
- フライパンを熱して、バターを溶かし、ガレット生地を広げる
- 生地の中央にハムをのせる
- そこに卵を落とす
- チーズをいい感じでパラパラと広げる
- 生地の端を折りたたむ
- 卵の白身に火が通ったらお皿に移す
- 塩や胡椒はお好みで
生地はかりかり、卵はとろとろに仕上げましょう。
ブルトン語ではかりかりのことを「クラーズ」といいます。
ガレットクラーズ。それが大事。
なお、お皿にはグリーンサラダを一緒に盛り付けるのがお決まりのようです。
アレンジも簡単
ガレットの具はかなり自由自在なので、私はよく
- 炒めた玉ねぎ
- 炒めたほうれんそう
- 炒めたズッキーニ
- 炒めたきのこ
なども加えてしまいます。
野菜の味と食感が入ると断然おいしいです。
デザートのバリエーションいろいろ
小麦粉のクレープ生地はしっとりしてもちもちで、フライパンであたためながらお砂糖とバターを溶かしてソースにするだけでもおいしく食べられます。
その他、デザートの定番フレーバーは
- キャラメルソース
- チョコレートソース
- アーモンドペースト
- 生クリーム
- バナナなど果物
といったところです。
もちろん複数を組み合わせても良いです。
手前はキャラメルソースのクレープ。
左に小さく写っているのはチョコレートソースと生クリームのクレープ。
私はチョコレート味にするとき、フライパンであたため中のクレープに、割ったチョコレートをのせて溶かしてしまいます。
アーモンド入りのダークチョコレートなんか使うとうまうまです。
クレープは手軽でおいしい
ガレットもクレープも手間がかからないし早いし、応用も無限大です。
ブルターニュのクレープリーでは
「豚の内臓のソーセージガレット」
「ポルチーニと玉ねぎと卵とそば粉クリームのガレット」
など、予想外のメニューが繰り出されています。
みなさまにおかれましても、クリエイティビティを存分に発揮しておたのしみください。
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