早いもので、ソルボンヌ・ヌーヴェル(パリ第3大学)の語学コースDULFの後期も、来週で終わりです。
そこで、同大学内でDULFの上級コース的な位置付けである、DUEFはどうなのかという話になりました。
結局行かなかったのですが、まわりから聞いた話をまとめておきます。
ソルボンヌ・ヌーヴェルのDUEFとは
DUEFというのは、「Diplôme Universitaire d’Etudes Françaises」の略です。
フランスでの大学進学の準備になるようなコースで、授業は週に16時間あり、
- フランス語
- 文学
- 歴史
- 芸術
- 言語
- 社会
- コミュニケーションetc
が学べるとのこと。
DUEFに入るための語学力
入るために必要なフランス語レベルはB2もしくはC1で、筆記と口頭の試験があります。
DULFのniveau5や6に属している学生には、成績によって試験が免除されることもあります。
行った人に聞いてみた
前期はDUEFにいたものの、後期はDULFに変更したクラスメイトがいるので、様子を聞いてみました。すると、DUEFは
- 授業あたりの学生数が多い
- 文法など基礎の取りこぼし対策が少ない
- 各自の進路によっては選択科目が微妙
- それぞれの授業と講師がまったく独立している
とのこと。
DULFのようにクラス制でもないので、担当講師どうしで情報交換をしてひとつのカリキュラムを作るという感じではないそう。
学生が多いと、質問する機会も少なくなりそうですね。
DUEFはどういう人向けか
ということで、DUEFはどういう人向けなのかということを想像するに、
- フランスの文化や歴史への理解を深めたい人
- 文法はひととおりできているけど、語彙を増やしたい人
- 文学・歴史・芸術・言語・社会・コミュニケーション系の大学院に進学したい人
あたりではないかと思います。
フランス語力を伸ばすのに集中したいならDULFのほうがいいでしょうが、とはいえDULFもniveau6までしかありません。
つまり、B2もしくはC1レベルで終了です。
そのあとも勉強を続けたいけど、文化や歴史というわけでなくフランス語力に特化したい場合は、他のところに行くという選択肢もありだと思います。
まとめ
DUEFは文系の大学院進学を希望していて、しかし微妙に語学力が足りない感じの人に良いのではないかと予想します。
全然語学力が足りなければ迷わずDULF。
ぎりぎりB2レベルであればとりあえずDULF。
逆に、あっさりC1をとる実力があるなら、 DUEFに行かないで大学院に出願してしまったほうがいいのではないかと思います。
コメント
はじめまして。
フランス在住3年目、今月からパリに住んでいる者です。
まさに今年、ソルボンヌ・ヌーヴェルを受験したのですが、今日結果が出て、DUEFを受講するよう勧められました。
DULFとの違いがよく分からず、この記事がピンポイントで大変参考になりました。
DULFは定員いっぱいとのことで、とりあえずDUEFの入学者説明会のようなものに参加してみて決めようと思っています。
ちなみに、ネットでの申し込み段階からこのブログを参考にさせていただいています。
誰でも入れるソルボンヌと違い、情報がなくて苦労しますね……。
冒険女さん
コメントありがとうございます。
私も自分の申し込みの時に思っていましたが、文明講座にくらべるとソルボンヌ・ヌーヴェルの情報は少ないですよね。
DULFが定員いっぱいとのことなので、DUEFが本当に目的にあうか、ぜひ入学者説明会で厳しく検討してみてください。
DULFにいる間、定員など学校側の都合で他のコースを勧められている人がときどきいたので、今回のことが学校側の都合なのか、それとも本当に冒険女さんのニーズにあっているのか、気をつけてご判断くださいませ!
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