この頃、日本にいる男友だちに思いがけず子どもができて、どうも男の子らしいと喜んでいました。
「男どうしのほうがいろいろなことを共有しやすそう」ということですが、彼いわく私は「女の子なのに山菜採りもするしゲームもする」というちょっと変わった人のようです。
まあ、そうかもね。女子力とかどうでもいいしな。
ところでフランスでは日本よりも、子育ての時のジェンダーバイアスに気をつけている感じがあります。
これからの時代はぜひ気にしたほうがいいと思いますので、いくつか実例をあげておきますね。
ブルーは男子の色なのか
「男子はブルーで女子はピンク」
このイメージはいつからはじまったのか、という記事がエル・オンラインに載っています。
それによると、答えは1953年で場所はアメリカ。
というのもこの年に就任したアイゼンハワー大統領の妻、マミー・アイゼンハワーのお気に入りの色がピンクで、それがどんどん広まったようです。
それまではブルーも女の子の色としてごくごく一般的だったらしく、同居人のフランス人は
「ブルーは聖母マリアの象徴でもあるし、さもありなん」
と申しております。なるほどね。
男子のおもちゃと女子のおもちゃ
持ち物の色だけでなく、内容ももちろん大切です。
例えばおもちゃを選ぶとき、男子にミニカー、女子におままごとセットをなんの疑問もなく与えていたら、それはちょっと考えたほうがいい。
料理が好きな男子もいるし、車が好きな女子もいますからね。
私だってバービーよりストツーが好きだもの。
普段の会話に出るジェンダーのあれこれ
それから地味に大切すぎるのが普段の会話です。
パリ近辺に暮らしていると、子どもを持つ男性も女性も大多数が働いていて「私作る人、僕食べる人」が過去になっております…どころの問題ではなく、
「家族というのはお父さんとお母さんと子どもで構成されている」
という前提自体が過去のものになりつつあります。
お父さんふたりの両親ということもあり得るし、お母さんふたりの両親もあり得るし、別れたお父さんとお母さんにそれぞれパートナーがいてその子どもたちと一緒に暮らしたりバカンスに出かけたりetc。
ということで、もう父と母とその子どもたち、みたいな家族が標準というわけでもありません。
というわけですっかり脱線しましたが、「お父さんは仕事して」「お母さんは料理して」的な発言はもはや周回遅れです。
みんな幸せになるといいですね
世の中はどんどん変化していますしおすし、子育て中でもそうでなくても、日々ジェンダーバイアスには気をつけたいものです。
女の子でも男の子でもどっちでもいいけど、みんなで楽しく生きていけるといいですよね。
でもって、自分が育ってきた過程で刷り込まれたジェンダーバイアスも、気づき次第いちいち返上していきたいものです。
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