海外メディアの記事の質の高さ、うらやましい

最近、ニュースの仕入れかたを変えました。

自分の語学力が一定の水準に達したこともあり、このごろは外国語でもいろいろ調べています。

そうすると本当に、世界が広がったような気がします。「外国語やってよかった!」と心から思いました。

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外国メディアの記事の質の高さ

マーティン・ファクラー著『安倍政権にひれ伏す日本のメディア』という本を読んで以来、日本にジャーナリズムってあんまり存在しないのかも、という疑いがいよいよ確信に変わりつつあります。

もちろん、日本にもジャーナリストはいるんですけど、それ以上にメディアに関わる人たちにはサラリーマンが多いらしい。

そんなことを思っていたある日、「黄色いベスト」デモの記事について、外国語で記事を読んでみようと思い立ちました。

フランスのメディアが詳しく書くのは当たり前と思ったので、フランスのほかにもアメリカとイギリスの記事にアクセスしてみたのです。

そうしたらもう、記事を一本読んだだけで勉強になるのなんのって。

運動の背景にどういう事情があるのか、いつ誰が始めたのか、どうして打ちこわしが起きはじめたのかetc、私が日本語で読んでいた記事ではここまで踏み込んだことはわからなかった。

うーむこれは重大な違いだ、と驚きました。

外国の新聞の記事、すごすぎる。

実際、フランスの新聞の特派員になるような人って、大学で日本語だとか日本社会についてみっちり勉強して、そのうえでそういう職を得て、日本に派遣されてたりするわけです。

日本の新聞社の特派員の人たちは、とくに専門的に勉強したことのない地域を、短期間であちこちまわることもあるみたいですね。

もう、基本が違いすぎる。

海外メディアでもっと広い視野を

そういうわけで、ニュースの仕入れ先を変更しました。

最近は、気になるキーワードについて日本語だけだと物足りないとき、辞書を引き引きフランス語や英語の記事を読みます。

そうこうしているうちに、ある程度長い外国語の文章でも、興味があればまあまあ読めるようになってきました。

外国メディアの記事は質も量も充実していて、勉強になることが多い。

もちろん、どのジャーナリストやどのメディアが絶対的に正しいということではないので、誠実な記事にたくさん触れることが大切だと思いますが、そのためには海外メディアと日本のメディアの両方にアクセスできるほうが良さそうです。

日本のメディアの質を気にしよう

ということで先ほど言及した本。

政治的な立ち位置の違いによって星1つのレビューも多いですが、そういう要素を抜きにしても

「日本の新聞はどうしてネット版を充実させられないのか」

「新聞社と通信社の役割」

「記者クラブの問題点」

「ヤクザと日本社会」

など、学ぶことの目白押しの良書だと思います。

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