leboncoinというフランス人御用達売買サイトで中古カメラを買いました。
結果的にそのカメラは初期不良のためにお返しすることになりましたが、その際の心がまえや連絡のとりかたが日本と全然違ってとても勉強になりました。
基本的な考えかたは他の状況でも応用できると思うので、フランスにおいて物やお金をやりとりするときの注意から、問題があったときの対応のしかたなど、今回学んだことを書きとめておきます。
きっちり確認するのはお互いのため
カメラの引き取り場所は売手のお宅だったので、そこで写真を撮ってみたりパソコンに転送してみたりと動作を確認して、代金を支払い品物を受け取りました。
が、家に帰って間もなく、あるボタンがときどき正常に動作しないことが判明。
しつこく全部のボタンを押して、写真を撮る以外にもセッティングから何からくまなく確認すればよかったんですね。
そうすればあるいは問題を事前に発見できたかもしれない。
私はたぶん無意識に、
「相手が『良い状態』とアノンスに載せているし、いい人そうだからそれを信用しておこう」
「あまり根掘り葉掘り確認するのもどうかな」
と思っていたんですね。
でも、きっちりと状態を確認するのは問題をあとから発見しないため、それによってお互いの時間を無駄にしないために必要なことです。
不都合は感情抜きで事実のみ伝える
「動くっちゃ動くし、でも変っちゃ変だし、しばらく我慢してそのうち修理に出そうかなあ」
などと思っていたのですが、同居人に言うとやはり
「そういう問題ではないので売主にコンタクト必須」
となりました。わかってた完全にわかってた。
でも私はこういう案件が非常に苦手で、つまり相手に残念な気持ちを起こさせる可能性のあることを言うのがものっっっすごくいやなのです。
しかし意を決して先方に連絡することにしました。
その際、事前に同居人と
- 「すみません」
- 「申し訳ありません」
- 「残念ながら」
というワードは必要ないことを確認。
というのも私は日本人の習性で、挨拶がわりにそういう言葉を冒頭にくっつけそうになる自覚があったためです。
「大変申し訳ありませんが、先日のカメラの件で」
とかすごく言いそうですが、それはなし。ただ淡々と丁寧に、
「問題を発見したので、なるべく早いタイミングで再度お会いしたいです」
と言えば十分。
自分を犠牲にして問題を解決しない
こちらからの連絡にたいして、売主は
「一緒に確認したのに、問題があったんですか?」
と驚きを隠さなかったものの、また時間を設定してくれました。お宅に伺った際も、
「すみません、実は問題を発見してしまいました…」
ではなく、
「こんにちは、問題があったのでもう一度お伺いしました。というのも云々」
といった感じで、申し訳なさゼロで事実を淡々と伝えます。
そこでもう一度動作させてみたら不具合が確認できて、あら本当だすみませんね、とあっさり返金してくれました。
なんだ、普通にできましたよ。我慢しなくてよかったんだ。
今回学んだこと
ということで、今回勉強になったこと。
- 物やお金をやりとりするときは、お互いのためにもきっちり確認
- 問題があっても自分を犠牲にして解決しようとしない
- 問題を伝える時はへりくだらず、丁寧で客観的な態度で
日本だと申し訳なさを演出するのもコミュニケーション技術のうちですが、当地では必ずしもその必要はない模様です。
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