フランスでの物の売買で気をつけること・それでも不具合があったときは
- 2019.03.02
- フランス

leboncoin(フランス版メルカリのようなもの)で、中古カメラを買いました。
結果的にそのカメラは初期不良のためにお返しすることになりました。
でも、その際の心がまえや連絡のとりかたが、日本と違ってとても勉強になりました。
基本的な考えかたは他の状況でも応用できると思うので、
- 物の売買をするときの注意点
- 問題があったときの対応のしかた
など、今回学んだことを書きとめておきます。
お互いのために品物をきっちり確認
カメラの引き取り場所は売り手のお宅でした。
お宅にお邪魔して、品物のチェックのために、写真を撮ってみたり、パソコンに転送してみたりと動作を確認。
それから、代金を支払って品物を受け取りました。
が、家に帰って間もなく、設定に関わるあるボタンが、ときどき正常に動作しないことが判明。
写真を撮る以外にも、全部のボタンをもれなく押して、設定から何からくまなく確認すればよかったんですね。
そうすればあるいは問題を事前に発見できたかもしれない。
品物を確認するとき、私はたぶん無意識に、
「相手が『良い状態』とアノンスに載せているし、いい人そうだからそれを信用しておこう」
「あまり根掘り葉掘り確認するのも、疑ってるみたいだし、どうかな」
と思っていたんですね。
でも、きっちりと状態を確認するのは問題をあとから発見しないため、それによってお互いの時間を無駄にしないために必要なことです。
不具合は感情抜きで事実のみを伝える
「動くっちゃ動くし、でも変っちゃ変だし、しばらく我慢してそのうち修理に出そうかなあ」
などと思っていました。
しかし、同居人にそれを言うとやはり
「そういう問題ではないので売主にコンタクト必須」
となりました。
わかってた完全にわかってた。
しかし私はこういう案件が非常に苦手なのです。
つまり、相手に残念な気持ちを起こさせる可能性のあることを言うのがものっっっすごくいやなのです。
しかし意を決して先方に連絡することにしました。
その際、事前に同居人と
- 「すみません」
- 「申し訳ありません」
- 「残念ながら」
というワードは必要ないことを確認。
というのも、私は日本人の習性で、挨拶がわりにそういう言葉を冒頭にくっつけそうになるのです。
「大変申し訳ありませんが、先日のカメラの件で」
とかすごく言いそうですが、それはなし。
ただ淡々と丁寧に、
「問題を発見したので、なるべく早いタイミングで再度お会いしたいです」
と言えば十分。
自分を犠牲にして問題を解決しない
こちらからの連絡にたいして、売主は
「一緒に確認したのに、問題があったんですか?」
と驚きを隠さなかったものの、また時間を設定してくれました。
お宅に伺った際も、
「すみません、実は問題を発見してしまいました…」
ではなく、
「こんにちは、問題があったのでもう一度お伺いしました。というのも云々」
といった感じで、申し訳なさゼロで事実を淡々と伝えます。
そこでもう一度動作させてみたら不具合が確認できて、
「あら本当だすみませんね」
とあっさり返金してくれました。
なんだ、普通にできましたよ。我慢しなくてよかったんだ。
今回学んだこと
ということで、今回勉強になったこと。
- 物を売買するときは、お互いのためにもきっちり確認
- 問題を伝える時はへりくだらず、丁寧で客観的な態度で
- 問題があっても自分を犠牲にして解決しようとしない
日本では、申し訳なさを演出するのもコミュニケーション技術のうちであって、そうすることによって円満な解決につながることも多いと思います。
ですが、フランスでは必ずしもその必要はない模様です。
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