TCFを受けてきました。
一年前にパリのアリアンスフランセーズで受けたのがいろいろと微妙だったので、今回はACCORDというパリ9区の語学学校でパソコン受験(TCF-SO)してみました。
今回はC1目指して準備をして行ったので、試験の概要に加えて、受験前の対策やパソコン受験の利点などについてもまとめておきます。
TCFとは
TCFというのはフランス語力を測るテストで、日本フランス語試験管理センターのサイトによると
TCF (Test de Connaissance du Français) は、フランス国民教育省が認定した総合的なフランス語学力を測るテストです。
点数に応じて受験者のレベルを、言語に関する欧州共通基準 (CECRL) の6段階で判定します。
というもの。
DELFやDALFといったレベルを決めて受ける試験と違い、レベルを6段階で判定してくれるので、合否がありません。
試験結果は2年間有効で、教育機関によってはTCFの結果で出願を受け付けてくれるところもあります。
今回の結果
「Résultat global : niveau C1」
やった!
だいたい1年前に受けたときはB2レベルでしたが、そこから少し自分で勉強して
- 必須試験の総合スコアが100点アップ
- 補足試験の文書作成が9点から15点
- 口頭試験が9点から13点
になったので、対策の意味もそれなりにあったみたいです。
これまでの学習期間
ちなみに、今回TCFでC1を取るまでの期間は
- フランス在住:3年半弱
- 語学学校:62週間×16時間=992時間
でした。
渡仏時点でのフランス語力はゼロで、語学学校に入るまでの半年は英語で生活。
学校はパリ第3大学に5セメスター分通い、あとはフランス人との日々の会話です。
申し込みと持ちもの
申し込みも支払いもメールで連絡しました。
ACCORDは重要なメールが迷惑メールフォルダに埋もれないように二箇所から送ってくれたりと、配慮が行き届いておりスムーズです。
当日の持ち物は
- convocation
- パスポートまたは滞在許可証
- 証明写真1枚
でした。
試験の内容
ざっくりと試験の構成と、当日に出た問題。
必須試験
聴解20分、語彙・文法と読解65分で構成。全76問。
補足試験・文書作成
だんだん難度が上がる3題で構成。
形式はその時によって変わると思いますが、手紙だとか投稿だとか、与えられたテーマを論じるだとかいったものです。
今回はこんな感じでした。
- 自分にとって「夢のアパルトマン」とは(最低60単語)
- 友だちと映画もしくは観劇に出かけた日のことをブログに書く(最低120単語)
- 同僚と友人関係を築くべきかどうか、二つの記事のまとめ(最低40単語)と自分の考え(最低80単語)
補足試験・口頭表現
やはり3題で構成。今回のテーマはこんな感じ。
- 自己紹介(2分)
- 家を買うにあたり不動産業者にいろいろな質問をする(準備時間2分+3分ちょっと)
- 海外で暮らすことは良い面ばかりであるか(4分)
受験前にした対策
必須試験は選択式なので、文法知識を復習して対策にしました。
出題のイメージはTV5MONDEのサイトでつかめると思います。
補足試験は自分で書いたり話したりするものなので、本番となるべく同じ状況を想定して練習しました。
文法の取りこぼしを復習
【C1への道】フランス語文法の見直し・向上のためのおすすめ問題集
にも書きましたが、この本で文法を復習しました。
学校でひととおりの勉強はしたのですが、覚えていないことや知らなかったことも結構ありました。ひやり。
補足試験・文書作成の対策
実際の試験と同じように、時間内に規定の文書を作成する練習を繰り返しました。
例題は、TCFの公式情報の載っているサイトにも少し載っています。
それから、youtubeでも練習できます。
このビデオの3問目は本番よりも明らかに難しい気がしますが、まあ使えるところを使って練習しましょう。
書いたものは、フランス語運用力に定評のある同居人に添削してもらいました。
やっているうちに、これは使えるなという言い回しや、自分のミスの傾向など少しずつわかってきます。
補足試験・口頭表現の対策
このシリーズには口頭表現対策もあります。
こういった例題を使って、問題に答える練習をしました。
corrigéのレベルが高すぎて残念な気持ちになりますが、それにしても、想定される質問にブツブツ答える練習は無駄にならないと思います。
特に自己紹介は、再生スイッチを押したようにペラペラ話せるようにしておいてもいいんじゃないかな。
手書き受験かパソコン受験か
初回は手書き受験(TCF papier)、今回はパソコン受験(TCF-SO)にしました。
必須試験だけならどちらでも大差ないかもしれませんが、文書表現があるならパソコン受験がおすすめです。
パソコン受験だと文書作成もキーボード入力なので、戻って付け足したり、文章の順番を入れ替えたりもできるし、画面内に単語カウンターまであるんですよ!
単語数を手で数えなくてもいいなんて、手書きよりどう考えても有利だと思いませんか。
キーボードでアクサンを出せなくても画面クリックで入力できましたし、普段使っているキーボードがフランス語のものでなくても大丈夫です。
まとめ
去年はあまり対策をせずにB2だったので、今年は対策をしてよかったです。
やれば結果は出るので、受験するならぜひ、上記の参考書やサイトを利用して準備しましょう。
また、選べるならパソコン受験がおすすめです。
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