渡仏してから約11年が経ちました。 その間、フランス生活やフランス語の学習などそれなりにやってきて、日本とフランスの狭間で思うことは相変わらずいろいろあります。 そして、ある程度の期間フランスに住んでいる日本人といえども、彼女ら・彼らが、必ずしも二つの文化の間に挟まっていないこともわかりました。 つまり、フランスにいるけれども、常に日本の物差しだけを使って物事を考えている人たちがいる […]
フランスに移住してきて、かれこれ8年ぐらいになりました。 そんなこんなで、最近はフランス生活もなかなかこなれた感じになってきましたので、久しぶりの【渡仏○年のフランス語力】シリーズ(?)とあわせて、移住にまつわる雑感など書き留めてみたいと思います。 渡仏8年(弱)のフランス語力 なるべく客観的なレベルの話からはじめますと、TCFのフルコースでC1を取ってから大学院で2年間勉強しました […]
フランスにいると、インテリアのセンスがすごくよくて、生活のしかたにもセンスのある人をときどき発見します。 運のいいことに、私のまわりにはセンスのいい人がなかなか多いのです。 そんなひとびとを何年か観察して、この人たちの生活がどうして素敵に見えるのか、ちょっとわかってきたんですよ! というわけで、フランスの素敵なライフスタイルについてのレポートをお届けします。 今回話題に […]
leboncoin(フランス版メルカリのようなもの)で、中古カメラを買いました。 結果的にそのカメラは初期不良のためにお返しすることになりました。 でも、その際の心がまえや連絡のとりかたが、日本と違ってとても勉強になりました。 基本的な考えかたは他の状況でも応用できると思うので、 物の売買をするときの注意点 問題があったときの対応のしかた など、今回学んだことを書きとめ […]
日本だと、食卓を拭くのは台拭きですよね? うちだけじゃなくてみんなそうですよね? 私はフランスに行くまで、他のやりかたがあるなんて予想だにしておりませんでした。 そこでフランスに行ったわけですが、聞いて驚いてください。 フランス人はテーブルをスポンジで拭くんですよー! 驚いてもらえたか心配ですが、とにかく、日本でいう台拭きというものがフランスには存在しませ […]
フランスではデザートを食べるとき、小さなフォークを使いません。 ではなにを使うのかというと、 小さなスプーン 普通サイズのフォークとナイフ のどちらかです。 本当にちょっとしたことですが、しかし確実に存在する違いなので、みなさまにお伝えしてみようと思います。 日本のデザート風景 日本で食事したとき、ケーキ・ようかん・ジュレの盛り合わせデザートに、小さなスプ […]
フランス人である同居人と買い物をしていると、ちょくちょく 「C’est cher pour ce que c’est」 というフレーズを耳にします。 「そのものに対して値段が高い」という感じの意味です。 私のまわりのフランス人は物の値段になかなかシビアで、買い物にも時間をかける人が多い印象です。 というわけで、私が観測した彼らの買い物ステップは次 […]
フランスでもそろそろお気に入りの下着を見つけたいと思い、ついにオーバドゥ(Aubade)のお店に足を踏み入れました。 日本では、ワコールのがっちりパッドの入ったブラジャーを使っていましたが、せっかくなので(何が)パッドなしのを選びたいものです。 安い買いものではないので、 サイズはどうか つけた感じはどうか ノンパテッドブラだと透けないか 長持ちするのか など気になることはいろいろあ […]
フランス人って信号を守らないですよね。 赤でもどんどん渡ります。 車が来なければ当然渡り、来ていても止まってくれそうだと思えばやはり渡り、交差点でも、交差点でなくても、自分の渡りたいところでとにかくできるだけ渡ります。 「信号が変わるまで待ちましょう」 と教えられてきた日本人は驚くことしきり。 だいたいそれって信号の意味あるわけ? ということで、身近なフランス人である同 […]
フランスではじめてめがねを作ったんですよ! めがねは医療機器扱いなので、フランスでは保険がきくのです。 セキュリテソシアル(健康保険)からの補助は微々たるものですが、ミュチュエル(任意保険)に入っていると、けっこう保険がおります。 日本で作っためがねが微妙になってきたので新調してみたら、保険の払い戻しとお店の割引のおかげで、とてもよいめがねが安く作れました!   […]
パリにあるギメ東洋美術館(Musée Guimet)の「Kimono, au bonheur des dames」という展覧会に行ってきました。 江戸から明治時代にかけての女性の和服の歴史をたどるもので、おもに松坂屋コレクションの江戸時代の着物が展示されています。 着物はもともと好きなので、期待していきました。 いや本当に、期待以上に素晴らしかったです。 […]
ソルボンヌ大学を見学してきました。 日本では単に「ソルボンヌ大学」と呼ばれたりしますが、正確には「Université Paris 1 Panthéon-Sorbonne(パリ第1大学パンテオン・ソルボンヌ)」というようです。 この大学の内部をガイドつきで見学できるということで、授業の一環でソルボンヌ・ヌーヴェル(パリ第3大学)からみんなして行ってきましたよ。 ついでに […]
9月に入り、日本の皆様におかれましては、そろそろ天高く馬肥ゆる秋の気配をお感じのことでしょう。 現在の季節を「夏の終わり」という人もいれば「秋のはじめ」という人もいると思います。 しかしフランスでは 「今日までは春!明日からは夏!」 というように、四つの季節がパッキリ分かれています。 (´-`).。oO(風情に欠ける…) と思わないでもないですが、どういうわけかご説明し […]
このたびコメディ・フランセーズ(Comédie-Française)という有名な劇場に、はじめて足を踏み入れました。 語学コースに登録しているパリ第3大学のおかげで、学生価格の10€で観劇です。ありがたい。 ただ私のフランス語レベルはまだB2なんですけど、大丈夫なのでしょうか。 ま、行ってみましょう。 C’est parti ! Comédie-França […]
同居人お誕生日のため、「おもてなしinとらや」を決行いたしました。 プレゼントなしで食事一本勝負です。 差し迫って必要なものもなさそうなので、無理してものを買うこともないかなと。 大量生産大量消費が嫌いなフランス人もきっとわかってくれることであろう。 ということで、今年のプレゼントは「洗練された日本のランチ」。 予約も入れたし、C’est parti ! T […]
モンパルナス駅からは、フランスの西側に行く電車が出ています。 つまりブルターニュ方面のTGVもここから出ているわけで、そのせいか、モンパルナス界隈にはブルターニュ関連のお店が多くあります。 ブルターニュ名物といえばガレット、クレープ、クイニーアマンにファーブルトン。 ガレットやクレープのレストラン(クレープリーといいます)は、安くて気軽でなかなかおいしいものです。 重た […]
ヴェルサイユ宮殿の中にある有名なサロン・ド・テ、アンジェリーナ(Angelina)に行ってきました。 なんと宮殿内部にあるんです。お店が。 パリのリヴォリ通りのアンジェリーナのお店には、その昔ココ・シャネルも常連としてしばしば訪れ、このお店のスペシャリテはモンブランとショコラ・ショー… というのは全く知らずに行きました。 そんなフランス情報にうとい私による、アンジェリー […]
はじめてヴェルサイユ宮殿の内部を見学してきました。 ふだんは観光客でごった返しているという話で、予約をとったりツアーに入ったりしないと大変そうだなあと敬遠していたのです。 ところが1月最後の日曜日、天気が悪いにしても人が少なく、30分ぐらいでチケットを買って中に入れました。 やはり観光客は2015年11月のテロ前より少ないそうです。 そういうわけで、C’es […]
先日旅行に来た友だちは、パリの街並みに感動して 「うらやましい、私も飽きるまで住んでみたい」 と言って帰っていきました。 でも住んでみたら大変なことも多くて、銀行も役所も仕事ぶりがどうかしてるし、お店のサービスも世紀末的で、 「退かぬ!媚びぬ!省みぬ!」 な労働者がいっぱいです。 ルーブル美術館の前にはガラスでできた聖帝十字陵まである始末。 フランス生活はとにかく大変な […]
ソルボンヌ・ヌーヴェルの語学講座には、フランスの歴史や文化の授業は特にありませんが、教材の選び方でそういう話になることもあります。 先日は差別をテーマにした授業。 身近なこともあって、女性差別と妊婦差別に多く時間を割いていました。 フランスで女性が様々な権利を獲得するまでの道のりも説明してくれたのですが、女性が自由になったのってけっこう最近なんですね。 日本とフランスで […]