ワーキングホリデーでフランス滞在半年が過ぎたころ、今後の滞在許可証について考えはじめました。
ただの同棲カップルでは滞在許可証をもらえない。
とはいえ結婚はあんまり趣味じゃない。
というわけで、「とりあえずパックスいっとく?税金も安くなるみたいだし」いう結論にたどり着きました。
そうと決まったら手続きです。
パックスとは
パックス(PACS)するいうのは共同生活のパートナーとして届け出をするということで、
- 税金の申告が一緒にできる
- 相手が亡くなったときに部屋の賃貸契約を引き継げる
など、結婚に近い形でいろいろと法的に優遇されます。
もう少し詳しいことは「パックスで得られる法律上のメリットと、結婚との違い」に書いているので、よろしければご参照ください。
パックスの必要書類と手続き
というわけで、オー=ド=セーヌ県(県番号92番)在住、最寄りの裁判所はVanves、2014年のケース。
必要書類の確認
管轄の裁判所なりに問い合わせて、
- 必要な書類
- 証明書にアポスティーユ(外務省による公文書の証明)はいるか
- 翻訳は領事館の翻訳でいいのか、法定翻訳か
を確認しました。
日本から取り寄せる書類の手配
日本から取り寄せる証明書は、私の場合、
- 戸籍謄本(抄本じゃないほう)
- 身分証明書
この二点が必要でした。
これを家族に頼んで申請・郵送してもらい、パリにある日本大使館の領事セクションに持っていって
- 戸籍謄本から「ACTE DE NAISSANCE(出生証明書)」
- 身分証明書から「CERTIFICAT DE COUTUME(慣習証明書)」
という書類を作ってもらいます。
「パックスしてない証明書」を取得
「Certificat de non-Pacs」という、パックスしていない証明が必要でした(参考:準備は早めに。「PACS証明書」の取得方法が変わってます))。
実はこの証明書が必要だったことを知らず、ギリギリになって手配して間に合いませんでした。
裁判所にランデヴー予約
書類が準備できるめどがたったら、早めに予約しておいたほうがいいかもしれません。
私は12月に駆け込みましたが、税金の申告や年度の関係か、12月はすごく混むとのこと。ただしパリはいつも混んでいるという噂です。
契約書作成
そうこうしているうちに、両人の契約書を作ります。
インターネットで例を調べて箇条書きでルール策定、できたものをふたりで確認です。
裁判所でパックス締結
当日は予約の時間に裁判所に行き、ちょっと雑談をして、サインをして終わりです。
私のときは「Certificat de non-Pacs」の書類が間に合っていませんでしたが、年内の日程での予約変更は無理ということだったので、とりあえず裁判所に行ってみました。
そうしたら、担当の方が融通をきかせてくれて、後日投函でOKにしてくれました。ありがたい!
大事なことはパックス締結前に共有しましょう
ということで、無事にパックスの手続きが完了しました。
しかし裁判所への道すがら、同居人が
「来年の収入減りそうなんだよね、もしかしたら厳しくなるかも」
と、もっさり切り出してきました。
今言う?って感じでしたが、相手の経済状態もざっと把握してないといけないしね…
ってもっと早く言ったほうがよくね?
_人人人人人人人人人人人人人人人人_
>大切なことは事前に確認しましょう<
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【追記】取り越し苦労だったようでちゃんとやっております。お母さんが見たときのために一応。
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