渡仏してから約11年が経ちました。 その間、フランス生活やフランス語の学習などそれなりにやってきて、日本とフランスの狭間で思うことは相変わらずいろいろあります。 そして、ある程度の期間フランスに住んでいる日本人といえども、彼女ら・彼らが、必ずしも二つの文化の間に挟まっていないこともわかりました。 つまり、フランスにいるけれども、常に日本の物差しだけを使って物事を考えている人たちがいる […]
毎日くそ忙しい毎日を送っておりまして本当はブログ書いてる場合じゃないんですけど、今日はこの喜びを書いちゃおうかなと。 Carte de résident de longue durée-UEを取得しました ははははは、やったあ!(春麗を連想した人は正解) いやあ長かったですね。 とはいえ別に毎日滞在許可証のことを考えてるわけでもないので、まあ実際は 「それ […]
フランスに移住してきて、かれこれ8年ぐらいになりました。 そんなこんなで、最近はフランス生活もなかなかこなれた感じになってきましたので、久しぶりの【渡仏○年のフランス語力】シリーズ(?)とあわせて、移住にまつわる雑感など書き留めてみたいと思います。 渡仏8年(弱)のフランス語力 なるべく客観的なレベルの話からはじめますと、TCFのフルコースでC1を取ってから大学院で2年間勉強しました […]
2021年12月、無事に修士課程が終わりました。 勉強になりましたね。いやあ勉強になりました。それはもう勉強になりました。 年間たったの300ユーロぐらいの登録料だけで学ばせてくれたフランスと、日本の無名地方私大卒から修士課程に編入させてくれた学校と、指導してくださった先生方には大変感謝です。 私は学部時代にあまり勉強していなかったので、ちゃんとした高等教育は人間の中身 […]
フランスにいると、インテリアのセンスがすごくよくて、生活のしかたにもセンスのある人をときどき発見します。 運のいいことに、私のまわりにはセンスのいい人がなかなか多いのです。 そんなひとびとを何年か観察して、この人たちの生活がどうして素敵に見えるのか、ちょっとわかってきたんですよ! というわけで、フランスの素敵なライフスタイルについてのレポートをお届けします。 今回話題に […]
(さりげなくキラーマシーン2体を自慢しております) いや自分でもびっくりしましたね。デボラ様なんか完全にネタキャラだと思ってましたよ。 ドラゴンクエスト5はオリジナル版をやり込んで愛着があったので、もともとリメイク版は 「デボラ?すごろく場?名産品?フーン」 って感じだったんです。 でもふと気が向いてiOSアプリを買ってみたんですよね。 それでまあ、オリジ […]
フランスでの大学院生活が2年目に入り、前期の課題を出し終わりました。 たぶん単位は全部取れた! 後期は授業数が減るので、年間で受ける授業の半分以上が終了しました。 今年はなんといっても修士論文が課題です。 あとの授業は、まあそれはそれでもちろん大切なんですけど、修論の重要さと大変さに比べたらたぶん些事でしょう。ほぼ。On dirait. そういうわけで、2 […]
大学院1年目がたぶん終わりました。 「たぶん」というのは、自分のわかる範囲では落とした科目もないし、必修セミナーも全部受けてるんだけど、万一初見殺しみたいな罠に引っかかっていたら、ということを一応心配しているからです。 早く最終結果を学内システムにバシィ!って表示してほしい。 それを確認してさっさと来年の登録料払っちまいたいんだけど… 閑話休題。 前期で […]
フランスで求人を見ていてふと、会社からの家族手当というものがないことに気づきました。 ああ、専門能力にお金を払ってるからそういうのがないのか。 …じゃ日本のアレって何? という疑問に答えてくれるのが濱口桂一郎著『働く女子の運命』です。 日本の雇用システムの特殊さがよくわかって、とても面白いです。 特殊な日本型雇用システム この本についての私の理解をざっくり […]
さすがヨーロッパというかパリというか、こちらで暮らしているとクラシック音楽が身近です。 会話にもときどきこうした話題が出てくるのですが、私は門外漢(漢ではない)なので、いつも残念な気持ちになります。 古典派、ロマン派、バロック、対位法etc、意味がわからない。 でもせっかくだからもうちょっとわかりたいと思って本を読みました。 岡田暁生著『西洋音楽史「クラシック」の黄昏』 […]
普段それほど映画を頻繁に見るわけではないのですが、最近は外出制限で時間にゆとりがあるので、やまだかつてないペースで見ています。 ヒッチコックとかトリュフォーも見てますけど、とくに良かったのはモンティ・パイソンですね!(なぜそうなった) 名前は聞いたことがあったし、哲学者サッカーとか知ってはいたのですが、映画を二本見て大好きになりました。 おすすめです。万人にはおすすめし […]
12月5日からのストライキで交通手段が減りに減り、前期の授業はなし崩し的に終了しました。 学校に行っている間はなにがなんだかわかっておりませんでしたが、思うに、生うに、今学期はフランス的「テクストの読み方」を勉強した感じです。 というのも、あるときふと、いつも通りに本を読んでいるようでいて、前とは違う読みかたをしていることに気づいたのです。 ということで、はじめてのフラ […]
しばらくブログをほっぽっていたのですが、そのあいだに大学院生になりました。 フランス滞在も通算およそ4年になり、今後のことをつらつら考えるにつけ 「精神的にも経済的にも自立しないとフランスでの人生が楽しめない」 という結論に達し、 「精神的な自立=語学力」 「経済的な自立=就業」 かなと思ったので、まずは大学院に願書を出してみて、受かったところに通いはじめました。 まず […]
leboncoin(フランス版メルカリのようなもの)で、中古カメラを買いました。 結果的にそのカメラは初期不良のためにお返しすることになりました。 でも、その際の心がまえや連絡のとりかたが、日本と違ってとても勉強になりました。 基本的な考えかたは他の状況でも応用できると思うので、 物の売買をするときの注意点 問題があったときの対応のしかた など、今回学んだことを書きとめ […]
今日も今日とてフランス語学習に四苦八苦している同志へ、おすすめ本の紹介です。 Aki Shimazaki著『Mitsuba』 これはフランス語なのに入りこみやすく、展開もスピード感があっておもしろく、装丁が美しく、日本人のフランス語学習者には大変良い本ではないかと思います。 作者のシマザキアキさんのこと 全てwikipedia情報によるものですが、名前から察せられるとおりシマザキさん […]
シリル・リニャック(Cyril Lignac)にケーキを買いに行きました。 お友だちの家で一緒に食べるのです。 同居人は相変わらず、 「パティスリーはやはりピエール・エルメにとどめをさす、シリル・リニャックはテレビでの露出が激しすぎて下品だ」 とかなんとか言ってますが、華麗にスルーして16区のChaillotにあるお店へc’est parti ! 洗練された包装 お店は […]
日本人はよく生卵を食べますよね。 「卵かけご飯!」「月見つくね!」 とかいって。 それをフランス人にやると嫌がられることが大半なので、フランス人は生卵を食べるのが嫌なんだなあと思っていたのです。 まあ、サルモネラ菌でしたっけ、衛生的な問題もあるのかもしれない。 ということで私もフランスでは卵かけご飯を自重していました。 しかし、重大なことに気がついてしまった。 &nbs […]
1月6日はキリスト教の顕現日というお祝いです。 読んで字のごとく、救い主キリスト・イエスの顕現を記念する日です。 本来、クリスマスの期間はこの日までなので、ヨーロッパではクリスマスの飾りをこの日まで出していたりします。 この日に、フランスでは「ガレット・デ・ロワ」というお菓子を食べます。 「ガレット」というのはこのお菓子の呼びかたです。 「ロワ」というのは「東方の三博士」ですね。 イ […]
現地に住んでいても言語化の難しい「パリジェンヌのスタイル」ですが、そこをかなり解決してくれる本を見つけました。 イネス・ド・ラ・フレサンジュ著『La Parisienne』です。 日本語だと『大人のパリ イネスのおしゃれガイド 私のルールと行きつけアドレス』というタイトルみたいですね。 おかげでパリジェンヌのスタイルが頭の中で系統的に整理されました。 現在のところ「パリジェンヌスタイ […]
バカンス明け、パリはこんがり日焼けしたパリジャンとパリジェンヌでいっぱいになります。 そんなフランス人を見ていて、 「日焼けしていても妙に顔色が明るいなあ」 と思っていたんですよね。 普通、日焼けをすると肌の色のトーンが下がるはずなのに、彼らはなぜか暗い印象にならない。 「もともと肌の白い人は何かが違うのかな」 と思っていました。 しかし私はある日気がつき […]