「事実婚」「フランス婚」という言葉が流行ったように、フランス人の結婚の考えかたは日本人にとって興味深いトピックですよね。
というのも、
- そもそも結婚するカップルが少ない
- だから婚外子のほうが多い
- 離婚率が高い
- 何歳になっても次のパートナーが見つかる
など、フランス人の恋愛と結婚は日本と違うことだらけ。
そこで、子供がいても何年付き合っていても結婚しないフランス人は何を考えているのか、自分が見聞きしたことをまとめてみました。
フランス人と結婚①手続きが大変
フランスでは結婚も離婚も手続きが煩雑で、日本のように紙一枚でとはいきません。
自治体によっても違いますが、結婚すると決まったら
- 役所に行って結婚の日時を設定する
- 告示してもらう
- 役所に行って市長の前で宣誓をする
といったプロセスが必要です。
離婚するときは弁護士を立てなければならず、協議や手続きで時間がかかります。2年ぐらいかかるのはザラだそうです。
正直面倒そうですね。
おかげで二の足を踏んでいるカップルも多いようです。
フランス人と結婚②当然するもの、ではない
フランス人は日本人ほどには他人の目を気にしないで生きている感じがあります。
なのでたぶん、日本ほどには「これぐらいの年齢になったら結婚するもの」という、社会や親や親戚のおばさんからの要請がありません。
基本的には、自分は自分、人は人、です。
さらに、制度的に婚外子差別がなく、結婚していないカップルが子供を持つことも全くめずらしくないため、妊娠がわかったからといって焦って結婚することもありません。
女性も仕事をもって自立していることが多いので、家庭に入るという発想もないですしね。
フランス人と結婚③人の気持ちは変わるもの
人の気持ちは変わるものです。いくらお互いのことが好きでも、10年後、20年後もそうだという保障はありません。
それに人間は変化するので、10年後の自分にとってベストなパートナーが今と同じとは限らないし、もちろん相手にとっても同じことです。
だから、今一緒にいたければ一緒にいればいいだけであって、いざというときに束縛になるような契約をする必要はないわけです。
フランス人には我慢しながら婚姻を継続するという感覚がなく、子どもがいようがなんだろうが、だめになったら別れます。
フランス人と結婚④法律と個人の関係のこと
もうひとつ、法律への姿勢の違いもあるかもしれません。
法律は必要だし大事なものです。
たとえば、私たちが道に出ても突然ボコボコにされて身ぐるみ剥がされたりしないのは、法律で守られているおかげだと言えます。
でも、家の中、個人の生活の領域まで法律が入ってくることに抵抗のある人もいます。
そういう人は、法律による結婚を選択したがりません。自分の人間関係に干渉されたくないからです。
人生も結婚も人それぞれです
フランスでは「家族を持つこと」と「結婚」が必ずしも結びついておらず、結婚するかしないか、どのタイミングでするかといったことは個人の選択に任されています。
結婚しないからといって真剣なお付き合いでないということは全然なく、それぞれが真剣に考えて、結婚について決めているようです。
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