本の感想

本の感想

『働く女子の運命』の不利さは個人でどうにかできる範囲ではない

かなり前に『フランス人女性が今の権利と自由を獲得するまで』という投稿をしたのですが、この弱小ブログにおいてこの記事が意外と読まれているようです。 女性の権利について興味がある方が、なんやかんや(=検索)でたどり着いてくださっているよう...
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岡田暁生著『西洋音楽史』はクラシック入門に最適です

さすがヨーロッパというかパリというか、こちらで暮らしているとクラシック音楽が身近です。 会話にもときどきこうした話題が出てくるのですが、私は完全に門外漢(漢ではない)なのでいつも残念な気持ちになります。 古典派、ロマン派、バロッ...
本の感想

元ギリシャ財務大臣の「父が娘に語る経済の話。」がやたら面白い!

経済に無関心な人生を送ってきましたが、それはあまり良くないことのように思えてきました。 私は「人間は自由が大切」とばかりに場当たり的に生きてきましたが、人生にお金の話は必ずついて回るので、経済やお金への理解を深めることなしに「自由」は...
仏語学習

今までで一番夢中で読めたフランス語の小説

今日も今日とてフランス語学習に四苦八苦している同志へ、おすすめ本の紹介です。 Aki Shimazaki著『Mitsuba』 これはフランス語なのに入りこみやすく、展開もスピード感があっておもしろく、日本人のフランス語学習者には...
本の感想

世界一のゲーマー・ウメハラ氏の人生の攻略本

ウメハラ本を読みました。 梅原大吾著『勝ち続ける意志力 世界一プロ・ゲーマーの「仕事術」』です。 世界一のプロゲーマーによる「人生の攻略本」というキャッチコピーには笑いましたが、たしかにすごかった。 梅原大吾さんとは ...
本の感想

『安倍政権にひれ伏す日本のメディア』:日本の報道だけでは心もとない

最近、ニュースの仕入れかたを変えました。 自分の語学力が一定の水準に達したこともあり、このごろは外国語でもいろいろ調べています。 そうすると本当に、世界が広がったような気がします。 海外メディアの記事をみて大意がつかめるよ...
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『イネスのおしゃれガイド』に学ぶパリジェンヌスタイル

現地に住んでいても言語化の難しい「パリジェンヌのスタイル」ですが、そこをかなり解決してくれる本を見つけました。 イネス・ド・ラ・フレサンジュ著『La Parisienne』です。 日本語だと『大人のパリ イネスのおしゃれガイド ...
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『デザートはあなた』:森瑤子の本はもっと読まれてもいいと思う

食にまつわる本が好きでよく読みます。 だいたいはエッセイですが、小説で好きなのは『デザートはあなた』という森瑤子の本。 料理上手な主人公が、毎回違う女性を手料理でおもてなしするという短編の集まりで、 料理が多彩でおいし...
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米原万里のエッセイを読むとかしこさが上がる気がする

プラハへ行ったときは「ここが米原万里さんがソビエト学校に通った街か」と思って感慨深かったものです。 米原万里は通訳者としても知られていますが、本がすごく面白いんですよね。 エッセイも小説もはずれなし。 通訳者って、ふたつの...
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『フランス人は10着しか服を持たない』は本当か

ミニマリスト的考えかたが好きなもので、『フランス人は10着しか服を持たない』を読んでみました。 この本が売れた影響で、日本の友だちや知り合いに 「フランス人って本当に10着しか持ってないの?」 と聞かれたこともありましたが...
仏語学習

フランス語の真髄がこの一冊に。『フランス語はどんな言葉か』

前に読んでからしばらくたっていた本を読み返しました。 田辺保著『フランス語はどんな言葉か』です。 この本はパリにブックオフがあった頃に買ったんですよね。 著者のことも何も知らずに、タイトルに惹かれて買ってみたのですが、こん...
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良質な食と読書が好きな人に、おすすめフランスエッセイ本

友だちが本を貸してくれました。 今までまったく存じあげなかったのですが、戸塚真弓さんという方の本で、『じゃがいもびいき』『パリからのおいしい話』『パリの学生街 - 歩いて楽しむカルチェ・ラタン』の3冊。 フランスの料理にはもちろ...
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お互いのシンプルライフに惹かれあうフランス人と日本人

少し前に、日本では「フランス人は10着しか服を持たない」という本が売れましたよね。 その前にフランスでも、日本をお手本にした、ミニマルなライフスタイルを提案する本が売れていたようです。 あれ? なんだかお互い様のような。 ...
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【アンチ白靴下】ここが変だよパリジャン・パリジェンヌ【アメリカ嫌い】

もうそろそろ、フランス語を読むことを習慣にしないと語学力が頭打ちになる感じがします。 ということで、Fnac(フランス人御用達の書店兼電気屋さんみたいなお店)で本を物色してきました。 Olivier Magny著『DESSINE...
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チケットを取る前に、杉江弘著『乗ってはいけない航空会社』を読もう

杉江弘著『乗ってはいけない航空会社』を読みました。 いやあいやあ勉強になりましたよ! 巻末の「本当のエアラインランキング(安全度)トップ」「本当のエアラインランキング(安全度)ワースト」は、航空券をとるときにとても参考になります...
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伊丹十三は映画だけでなくてエッセイもとてもおもしろい

伊丹十三監督の『たんぽぽ』がパリの映画館で上映されていたのは2015年の冬でした。 「ラーメン屋の話かあ」ぐらいのテンションで見に行ったらもうあなた。 人生のあらゆる側面を「食べる」という視点から切り取ったオムニバス的な、なんか...
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加藤和彦『優雅の条件』:西洋かぶれ防止の反面教師本

いつか安井かずみについて書きましたが、その後やはり気になって加藤和彦のエッセイを読みました。 その名も『優雅の条件』。これはなかなかに自信と勇気を要するタイトルです。 「優雅」、それはどうしたら近づけるのかいまいちわからない謎に...
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『パリのマダムに生涯恋愛現役の秘訣を学ぶ』:引退しなければつまり現役。

日本の本屋さんで見かけて気になっていた『パリのマダムに生涯恋愛現役の秘訣を学ぶ』という本を読みました。 どうしてこの本が気になっていたかというと、 フランス人の友だちはいても、案外その親は外国人だったりする 芸術家だと...
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